新農薬ネオニコチノイドが日本を脅かす

もうひとつの安全神話

新農薬ネオニコチノイドが日本を脅かす
著者 水野 玲子
ジャンル 自然科学 > 環境・エネルギー
出版年月日 2012/09/01
ISBN 9784822812560
判型・ページ数 4-6・208ページ
定価 本体1,800円+税
在庫 在庫あり

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日本全国の2億匹のミツバチが1年で死んだ(2009年)。 その原因と推測されるのが、新農薬ネオニコチノイドだ。 この10年で3倍以上と、急速に日本で普及してきている。 人間への神経毒性があり、子どもたちの未来まで脅かされる恐れがある。 フランスではすでに禁止された、この新農薬の危険性を追及する。
まえがき もうひとつの安全神話 

1 ミツバチの被害は人間まで
(1)ミツバチの被害はつづく  
    北海道上川郡和寒町──くり返されるミツバチ大量死 
    岩手県奥州市──2005年からつづくミツバチの大量死 
    長崎県県北3地域──ダントツの使用自粛を申し合わせる 
    長崎県壱岐島──自分の安全を守るためにも 
    神奈川県三浦市──260群のミツバチがほぼ全滅 
(2)日本のミツバチ被害の現状 
    2億匹のミツバチが1年で死んだ 
    各地のミツバチ被害 
     ◇2003年 熊本県
     ◇2005年 岩手県
     ◇2008年 北海道 
     ◇2010年 兵庫県 
(3)ネオニコチノイドによる被害は人間まで
    保育園児の頭上から空中散布──長野県上田市 
    農薬中毒で入院した娘──茨城県龍ヶ崎市 
    農薬中毒の患者が急増──群馬県前橋市 

2 新農薬ネオニコチノイドが日本を襲う  
(1)有機リンからネオニコチノイドへ 
    急速に広まった新しい農業 
    拡大するネオニコチノイドの使用 
     ◇家庭菜園・ガーデニング
     ◇ペット
     ◇米・果物・野菜
     ◇ゴキブリ・シロアリ
     ◇住宅建材
     ◇松枯れ防除 
(2)ニコチン──植物の化学兵器 
    ニコチンという毒素を用いた農薬 
    ネオニコチノイド開発の陰には多くの日本人が
(3)ネオニコチノイドの特徴  
    予想もできなかった影響が出る 
    神経を狂わすネオニコチノイド 
    弱毒性といわれた根拠──選択毒性
    ネオニコチノイドの代謝産物の毒性は高い 
    浸透性農薬の恐ろしさ──洗っても落ちない!
    イタリア科学者の挑戦 ネオニコチノイド農薬で種子処理された作物 
    日本の専門家も指摘する浸透性農薬の危険性 
    フィプロニル製品の販売停止─フランス 
    フランス食品衛生安全庁(AFSSA)はフィプロニルに係るEU評価意見書を公表 
    ザリガニ業者がバイエル社を提訴──米国ルイジアナ州で水系汚染 
    混ぜたら危険──複合毒性 
    土壌残留性と水系汚染 

3 進む海外の対応 
(1)世界のミツバチ被害の広がり 
    ミツバチ大量死の報告は後を絶たない  
    CCDから6年目を迎えた米国 
(2)米国の対応 
    農薬企業を守るのも、そろそろ限界か 
    米国の農薬登録の抜け穴 
    カリフォルニア州がネオニコチノイド禁止の旗振り 
    農薬企業の暗躍──イミダクロプリドの毒性試験が免除される 
    シエラ・クラブはEPA(米国環境保護庁)にニコチン系殺虫剤の禁止を要望する 
    EPAのOPP(農薬プログラム室)への要望書 
(3)諸外国の対応 
    フランス──ミツバチ問題を契機に農業の大転換  
    フィプロニルは南米でも 
    ドイツ──即座にネオニコ種処理剤の登録を一時中止 
    イタリア──種子処理禁止でミツバチが復活! 
    EUの対応
    イギリス─市民団体がEU農薬指令を批判して 
    中国・台湾 

4 封印される農薬説、日本──ミツバチを殺したのは誰?  
(1)日本の専門家によるストレス説 
     “農薬ムラ”は農薬主犯説を認めない 
    おざなりの農水省の対応
(2)新しいウイルス説で生じた混乱
    ミツバチ大量死の原因をめぐって 
    米国でも新ウイルス説が続々と登場
    複合要因という言い訳 
(3)農薬とミツバチをめぐる科学の現在 
    ミツバチ減少とCCDについて 
    ネオニコチノイドの急性・亜急性毒性 
    相乗効果、複合毒性 
    感染源との相互作用 ノゼマと農薬 
    多様な曝露経路 
    構造的偏り 
    脚光をあびたサイエンス論文 

5 農薬大国の日本  
(1)世界2位の農薬使用量 
    ネオニコチノイドの普及に邁進する農水省   
    農薬の登録と失効──知らないうちに消えていく農薬
(2)有機リンの大幅規制─EU、米国、日本 
    いまだ有機リン剤を使いつづける日本 
    有機リンの総量規制に向かう米国 
    群馬県は有機リンの空中散布を自粛 
    大型扇風機によるネオニコチノイド散布 
(3)日本のブドウの残留基準はEUの500倍 
    日本の農薬の残留基準が高い理由 
    国民が知らない間に残留基準緩和 
    農薬の空中散布
(4)ここまでわかった農薬の健康への影響 
    農薬によってもたらされる病気の数々 
    「農薬との関連が疑われている病気」 
    増えつづける発達障害──重金属や農薬、化学物質も疑われている 
    こんなに増えてよいのか、日本人の神経難病
(5)ミツバチもトンボも消え、そして人間も
    新潟から赤とんぼが消えた 
    植物も人も、生殖の手伝いが必要 
    生態系すべてに及ぶ、ネオニコチノイドの影響 

6 動き始めた市民運動と専門家たち
   ネオニコチノイド問題解決のために 
   ミツバチ助け隊 
   ミツバチDVDをつくった人たち 
   反農薬東京グループの地道な活動
   いち早く危険性を察知──日本有機農業研究会 
   NPO法人 ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議の提言 
   「ミツバチを殺す新農薬」
   動き出した専門家たち 

参考文献 
あとがき

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