いいがかり

原発「吉田調書」記事取り消し事件と朝日新聞の迷走

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朝日新聞の「吉田調書」報道はなぜ取り消されたのか、報道の自由はどうなるのかなど、日本の言論状況の危険性を、61名が問う!

著者 『原発「吉田調書」記事取り消し事件と朝日新聞の迷走』編集委員会
鎌田 慧 編集代表
花田 達朗 編集代表
森 まゆみ 編集代表
ジャンル 社会科学 > 時事・社会
出版年月日 2015/03/13
ISBN 9784822815295
判型・ページ数 4-6・340ページ
定価 本体2,400円+税
在庫 在庫あり

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この事件は、歴史の折り返し点になるかもしれない……。  2014年5月20日、朝日新聞は「吉田調書」を1面トップで報道した。吉田昌郎氏は福島第一原発事故当時所長であった人物。政府事故調査・検証委員会が聞き取りをした調書は、極秘扱いされてきたのだが、それをスクープしたのだ。  しかし、従軍慰安婦報道、池上コラム掲載拒否問題と絡めて右派メディアなどからの峻烈なバッシングが始まったために、耐えきれなくなった朝日新聞社は「吉田調書」報道を取り消し、取材記者らを処分した。  なぜ、「吉田調書」報道は取り消されたのか。報道の自由はどうなるのかなど、日本の言論状況の危険性を問う。
プロローグ いったい何が起こったのか 編集委員会

第1章 「吉田調書」記事取り消し事件を考える
      「吉田調書」記事取り消し事件の論理的解剖──花田達朗(社会学研究者、早稲田大学教授)
      事故の解明に風穴を開けた「吉田調書」報道──田辺文也((株)社会技術システム安全研究所主宰、元原子力研究開発機構上級研究主席)
      PRC見解─事実と推測の混同──海渡雄一(原発事故情報公開弁護団、脱原発弁護団全国連絡会共同代表)
      調査報道の意義──魚住昭(ジャーナリスト)
      曲がり角としての2014年──金平茂紀(ジャーナリスト)
      報道は誤りではない──山田厚史(デモクラTV代表、元朝日新聞編集委員)

第2章 私はこう思う
      いいがかり──森まゆみ(作家)
      私はこう思う
       何かがおかしい──ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
       原子力マフィアと吉田調書問題──小出裕章(京都大学原子炉実験所)
       本領に背く取り消し──佐高信(評論家)
       ブンヤの精神に立ち返れ──三上智恵(ドキュメンタリー監督)
       メディアは反政府でなければならない──西山太吉(元毎日新聞政治部記者)
       知る権利の立場から──大石芳野(写真家)
       調査報道を葬ってはいけない──木村結(東電株主代表訴訟事務局長)
       情報や被害を隠すのは誰か──馬奈木厳太郎(弁護士、「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟弁護団事務局長)
       被爆二世として考える「二つの沈黙」──平野伸人(元全国被爆二世団体協議会会長)
       よくぞスクープしてくれた──伴英幸(原子力資料情報室共同代表)
       「隠し得」を許せば未来は暗い──日野行介(毎日新聞特別報道グループ)
       おもてなしの欺瞞──渡辺寿(映画監督)
       腰巻きの紐あやうし!──中山千夏(作家)
       「吉田調書記事取り消し事件」の検証を──大石泰彦(青山学院大学法学部教授)
       「取材のプロ」として──高田昌幸(高知新聞、元北海道新聞)
       「凡庸な悪」の体現──北村肇(「週刊金曜日」発行人、元新聞労連委員長)
       OBから見た「オウン・ゴール」──柴田鉄治(元朝日新聞科学部長、論説委員)
       記者処分撤回し、原発マフィアについての調査報道を──浅野健一(同志社大学大学院教授(地位確認係争中))
       メディア底上げへ新聞社の垣根越える──大西祐資(京都新聞社編集局総務)
       バッシングという、集団の無責任さ──平井康嗣(「週刊金曜日」編集長)
       記者の取材過程を評価し、新聞労連特別賞──新崎盛吾(新聞労連委員長)
       異議あり! メデイアOB・OGから──伊田浩之(「週刊金曜日」副編集長)
       木を見せて森を見せず──山口二郎(法政大学教授)
       庶民のためのかわら版が読みたい!──松元ヒロ(スタンダップコメディアン)
       朝日問題と報道の在り方──室井佑月(作家)
       媚びるな、おもねるな──大谷昭宏(ジャーナリスト)
       卑しく恥ずかしい人間にはなりたくない──斎藤貴男(ジャーナリスト)
       掲載記事守れぬ姿勢こそ、最大の間違い──マーティン・ファクラー(ニューヨークタイムズ東京支局長)
       もっともらしい言葉に注意せよ──広瀬隆(作家)
       報道を「検証」すること──林香里(東京大学大学院情報学環教授)
       現場を歩く記者たちが、再生の担い手だ──寺島英弥(河北新報社編集委員)
       現場を萎縮させるな──篠田博之(月刊「創」編集長)
       筆を折ることは許されない──清武英利(ジャーナリスト)
       「幻のスクープ」にしてはならない!──田中伸尚(ノンフィクション作家)
       読者が見たいのは、記者のプレーだ──川村二郎(元「週刊朝日」編集長)
       負けるな朝日!──早野透(桜美林大学教授、元朝日新聞コラムニスト)
       朝日新聞記者と朝日新聞社員の違い──杉原洋(元南日本新聞編集局次長)
       決して、怯むまい──石井暁(共同通信編集局編集委員)
       極右政権・ネット右翼・劣化メディアの三位一体による朝日叩き──鈴木耕(編集者・ライター)
       ネトウヨ政治が生んだ21世紀の「マッカーシズム」──飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長)
       北星学園と植村隆さん──徃住嘉文(北海道新聞編集委員)
       ヘイトスピーチからは憎しみの連鎖しか生まれない──小野有五(北星学園大学教授)
       取材現場に広がる自粛──宮崎昌治(西日本新聞官邸キャップ)
       もう一つの「吉田」問題──大田昌秀(元沖縄県知事、沖縄国際平和研究所理事長)
       政府批判は新聞の存在証明──高嶺朝一(前琉球新報社代表取締役社長、ジャーナリスト)
       「人ごとの論理」を越えて──松元剛(琉球新報記者、編集局次長兼報道本部長)
       ふるさと沖縄、日本の平和が心配です──石川文洋(カメラマン)
       一人ひとりが守る「表現の自由」──山城紀子(フリーライター)
       「小さな民」の視点から──内海愛子(恵泉女学園大学名誉教授)
       マスメディアだけではだめだ──梓澤和幸(弁護士、NPJ代表)

第3章 ジャーナリズムの危機
      2014年はメディアコントロールの総仕上げだったのか──永田浩三(武蔵大学社会学部教授、ジャーナリスト)
      白虹筆禍事件再考──別府三奈子(日本大学大学院新聞学研究科/法学部教授)
      ジャーナリズムの危機と劣化する社会──野中章弘(アジアプレス代表、早稲田大学教授)

第4章 ジャーナリズムの改善
      組織ジャーナリズムはどう変わるべきか──花田達朗(社会学研究者、早稲田大学教授)

エピローグ これは言論弾圧だ──鎌田慧(ルポライター)

巻末資料
「吉田調書」報道記事問題についての申入書
「吉田調書」記事の取り消しに関する申し入れ書
朝日新聞旧友会からの訴え
「吉田調書」報道の継続を求め、担当記者に対する個人攻撃への適切な対処を求める要望書

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