昭和恐慌の隠された歴史

蔵相発言で破綻した東京渡辺銀行

昭和恐慌の隠された歴史
著者 佐高 信
ジャンル 社会科学 > ノンフィクション・シリーズ“人間”
シリーズ ノンフィクション・シリーズ“人間”
出版年月日 2012/08/01
ISBN 9784822870089
判型・ページ数 4-6・288ページ
定価 本体2,000円+税
在庫 在庫あり

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潰れてもいない銀行を、「破綻した」と蔵相が失言したことで始まった昭和2年の金融恐慌。大蔵官僚は様々な証言を残し、同行はその失言がなくても潰れるはずだったという定説を作った。 政治、官僚の無責任体制を暴くドキュメント。

プロローグ

第1章 昭和二年三月十四日
     「到頭破綻を致しました……」
     喜色満面という顔

第2章 絵筆を握る経営者
     続出した銀行倒産
     専務、渡辺六郎
     「なかよし会雑誌」
     倒産後、名を改める

第3章 先祖の墓前で死にたい
     潔く責任を負った父
     天はたえず試練した
     「あの時」の銀行の位置
     沈黙したまま逝った死者

第4章 いくつかのイフ
     創業は明治十年十月
     あまりにも客観的な日銀レポート
     追及する政友会議員

第5章 蔵相答弁の?末
     〝失言〟の後の妥協
     開き直った片岡蔵相
     「銀行を殺したのは大蔵大臣である」
     「或は言わなかった方が……」

第6章 「賢兄愚弟」か「愚兄賢弟」か
     県警部長から財界へ
     大阪財界を牛耳った片岡兄弟
     田中角栄に似た党人派
     渡辺家の「変り種」勝三郎

第7章 片岡直温の覇心
     羽左衛門と梅幸を混ぜたような美男子
     三日後に制定された新銀行法
     練られていた四行合併案
     片岡と田中義一の極秘会談

第8章 政友会と憲政会
     「ぼんやりとした不安」の中で
     台湾銀行と鈴木商店
     福沢桃介の金子直吉評
     田中義一の違約

第9章 渡辺一門、栄華の夢
     武藤山治の「政商」批判
     「辛辣険峻」な吉植庄一郎
     「身から出たさび」か
     三月十五日は「財界命日」

第10章 銀行家の責任
     乱立する小銀行
     銀行家の条件とは
     十ヵ条の戒めを満たさず
     休業を知らなかった大蔵省
     〝宮内省御用〟銀行の倒産

第11章 狂乱の春
     左右田銀行の場合
     パニック再燃
     緊急勅令案否決さる
     日銀の非常貸出し
     発行された裏白紙幣

第12章 その後の東京渡辺銀行
     翌年六月の破産宣告
     渡辺六郎、ついに逮捕さる
     最後の銀行整理

第13章 預金者たちの無念の声
     大船まで押しかけた預金者
     自殺した人や発狂した人も
     安田銀行の対応

第14章 かつて「渡辺町」があった
     芸術家村をつくる
     先祖は塩物問屋、明石屋治右衛門
     九代目治右衛門と串田孫三郎
     「焼け太り」の中興の祖
     大正の目白御殿

第15章 金融恐慌と現在
     サラ金の簇生を生んだもの
     山一証券救済との比較
     責任の腑分けを

エピローグ


資料「恐慌日誌」(抄)
改訂版 あとがき
現代教養文庫へのあとがき
角川文庫へのあとがき
本シリーズにあたってのあとがき

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