新刊

満州開拓団の真実

なぜ、悲劇が起きてしまったのか

満州開拓団の真実

軍隊の庇護も受けず、現地に取り残され、逃げまどったあげく自決した「満州開拓団の悲劇」を、元毎日新聞記者が後世に伝える。

著者 小林 弘忠
ジャンル 社会科学 > 戦争と平和
出版年月日 2017/08/09
ISBN 9784822817800
判型・ページ数 4-6・240ページ
定価 本体2,000円+税
在庫 在庫あり

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 特定秘密保護法、集団的自衛権の行使容認、「共謀罪」の強行採決といった政策は、満州開拓団の過去をないがしろにしている。軍隊の庇護も受けず、現地に取り残され、逃げまどったあげく集団自決した「満州開拓団の悲劇」を、日中戦争から80年の今、元毎日新聞記者が後世に伝える。
はじめに

第一章 開拓民の犠牲者は八万人余

第二章 陸軍が主導した満州移民事業

第三章 ソ連軍の来襲

第四章 死の結束

第五章 沈黙の名簿

第六章 流血と闇市

第七章 強権発動もできなかった軍

第八章 大本営の哀訴

第九章 重かった終戦への舵

第十章 政府・軍の相互情報隠し

「満蒙開拓平和記念館」──あとがきに代えて

参考文献
 特定秘密保護法、集団的自衛権、武器輸出三原則の撤廃、ODAを他国軍にまで支援拡大し、自衛隊の南スーダンの駆けつけ警護、「共謀罪」の強行採決といった政策は、満州開拓団の過去をないがしろにしています。

 今から81年前の1936(昭和11)年、「満州農業移民100万戸移住計画」という大量移民計画が国策となり、全国の農村に満州行きを勧誘するポスター(カバー裏に、移民募集ポスターを入れました)が、頻繁に貼られました。「満州に行けば、必ず20町歩(20ヘクタール)の地主になれる」と夢を抱かせ、終戦までに27万人もの人が渡っていったといわれています。

 1945年8月9日、ソ連軍が満州へ侵攻。成人男性は軍に召集されており、開拓団に残されていた女、子ども、老人たちの逃避行が始まります。日本人に抑圧され、土地を追い出された満州の人たちの恨みが日本人、開拓団に向けられ、略奪や襲撃にも合います。

 「生きて辱めを受けるより、潔く死を選ぶほうが日本人らしい」と言って、各地で集団自決なども起こり、飢え、寒さによる死を含め、開拓団で亡くなった人は8万人にもおよびます。

 その中の一つに、長野県下高井郡出身者で構成された高社郷の500人にのぼる集団自決があります(カバー表の写真は高社郷の人たちで、満蒙開拓平和記念館よりご提供いただきました)。軍隊の庇護も受けずに、現地に取りのこされ、逃げまどったあげく自決したのは、どんな人たちだったのか。本書では、高社郷集団自決事件がどうして起きたのかを中心に、「満州開拓」とはいったい何だったのか。なぜ、悲劇が起きてしまったのか。元毎日新聞記者が記します。

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