新刊

「いのち」と「平和」の演劇を創る

学習発表会・文化祭を大成功に導く10の鉄則・67のコツ/脚本集

「いのち」と「平和」の演劇を創る

演劇教育の意義から、題材選び、本番に至るまで、演劇を成功させる鉄則を解説。学級の実情に合わせた脚本作りのポイントも紹介する。

著者 吾郷 修司
ジャンル 人文科学 > 教育
出版年月日 2018/04/28
ISBN 9784822818968
判型・ページ数 B5・188ページ
定価 本体2,400円+税
在庫 在庫あり

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 学習発表会や文化祭での演劇が、子どもの成長を促す──演劇教育の意義から、題材選び、本番中の細部に至るまで、演劇を成功させる「10の鉄則」と「67のコツ」を解説。また「いのち」と「平和」について考える脚本8作品を収録。学級の実情に合わせた脚本作りのポイントも紹介する。
はじめに

第1部 心がふるえる演劇を創ろう(演劇教育を行う意義)
 子どもたちとともに演劇を創るってすばらしい
  ① 作品がもつテーマについて考えを深める
  ② 表現力を総合的に学ぶ
  ③ 自分の殻を破る
  ④ 集団としての成功体験をつむ
 特別支援を必要とする児童とともに
 肢体不自由の児童を中心に据える
 不登校などの児童・生徒も「何か」で参加する
 事前の準備と練習日程モデル
 事前の準備
 練習開始後

第2部 演劇を成功させる10の鉄則と67のコツ
 鉄則1(テーマについて)「いのち」「平和」「人権」などのテーマをもった劇をする
   ──ドタバタ劇からは感動は生まれない
  ① 学習発表会・文化祭では、劇をすることを4月から公言しておく
    ──最高の思い出になる、□□学校史上最高の劇をしよう!
  ② ぶれない姿勢で「いのち」、「平和」、「人権」などのテーマを提案する
    ──おちゃらけた劇はしないよ。心にしみる劇をしよう!
  ③ 希望のわく展開の脚本を用意する
    ──やっぱり、人間ってすばらしいね!
  ④ いのち・平和・人権の教育の延長に発表会・文化祭を位置づける
    ──まずはやってみることが大切

 鉄則2(脚本について)学級に最適な脚本ができあがるまで、修正の手間を惜しまない
   ──ひとつひとつの台詞を何度も吟味する
  ① 上演時間、人数、男女比、方言等をふまえて脚本を修正する
    ──学級の全員が活躍できるように台詞を振り分けよう
  ② 台本は編集しやすい横書きで書く
    ──本書を上手に使ってください
  ③ 子どもに言わせてみて手直しする手間を惜しまない
    ──こんな台詞を加えたいと思ったら提案して!
  ④ 紙ファイルを用意して台本を大切にさせる
    ──劇が終わるまで台本を大切にしてしっかり読もう!

 鉄則3(脚本の読み合わせについて)全ての台詞を全員が覚えるまでしっかり読ませる
   ──心情を読み取る力と表現力をきたえる
  ① 最初の1週間は役を決めずに繰り返し読む
    ──読んで読んで読みまくろう!
  ② 物語の基本的な流れを確認する
    ──その後、主人公はどうなったの?
  ③ 場面ごとに何を感じるかを尋ねる
    ──今の場面、どう思った?
  ④ 登場人物全員の気持ちを台詞ごとに確認する
    ──この台詞を言った登場人物や周りの人はどんな気持ち?
  ⑤ 自分なりの台詞の言い回しをやらせてみる
    ──まずは、自分が思ったとおりに言ってみよう!
  ※尋ねられたら、すぐに何かを答える習慣を身につけさせておこう
    
 鉄則4(配役について)全ての子どもにチャンスを与える
   ──「全員が主役」という気持ちを共有する
  ①「主役」「脇役」の概念を捨てさせる
    ──全員が主役です!
  ② すぐに配役を決定しない。練習しながら「はまり役」を見つけていく
    ──□□君はこの役にぴったりだなあ!
  ③ 自分がどの役に合っているか、どの役が誰に合っているかを考えさせる
    ──みんなで劇を成功させるために、みんなで配役を考えよう!
  ④ やる気を重視するが、やる気だけでは決めない
    ──やりたい役があったらしっかり練習しておいで!
  ⑤ 最後は教師の責任と決断で配役を決定する
    ──□□さんはこの点がすごくいいね。この役は□□さんでいこう!
  ⑥ 誰でもすべての役に交代できるように練習する
    ──いつでもどの役でも交代できるように練習しよう!

 鉄則5(発声について)大きな声を出させることに最大の力を注ぐ
   ──指導の半分は、大きな声を出させること
  ① 毎日発声練習から始める
    ──先生よりも大きい声を出してみよう!
  ② 専門的な発声法にとらわれず、とにかく最大の声を出す
    ──生まれてから今までで最大の声を出してみよう!
  ③ 言い慣れているあいさつなどを大声で言う練習から始める
    ──最大の声であいさつしてみよう!
  ④ 口を大きく開けてのどを開く
    ──うなぎを丸のみしたようにのどを開いて!
  ⑤ 息をしっかり吸って、しっかりはき出しながら声を出す
    ──深呼吸しながら、大きな声を出してみよう!
  ⑥ 体を共鳴させる
    ──太鼓のように胸やお腹を膨らませたまま大きな声を出してみよう!
  ⑦ 体育館の響きを意識させる
    ──体育館も太鼓と一緒なんだ。しっかり響かせよう!
  ⑧ 観客を意識しながら大きな声を出す
    ──体育館の一番後ろにいるおばあちゃんに声を届けてあげようよ!
  ⑨ 客席の方を向いて台詞を言う
    ──のどの奥をお客さんに見せながら声を出そう!

 鉄則6(感情移入と演技について)指導者の理想とする演技を要求し続ける
   ──子どもの力をあなどらない
  ① 妥協しない姿勢を見せ続ける
    ──やればできる。できるまでやる!
  ② 台詞を言うのではなく感情に台詞をくっつける
    ──その台詞を言葉なしの声・表情・体で表現してみよう!
  ③ 笑い声、怒り声、泣き声、うめき声に台詞を乗せる
    ──本当に笑いなさい! 泣きなさい! その声に台詞を乗せなさい!
  ④ 最も適した台詞の速さを意識させる
    ──最も適したスピードを考えてから言ってみよう!
  ⑤ 失敗しやすい台詞は、失敗しない速さまで遅くして言う
    ──「かむ」のは速すぎる証拠!
  ⑥ 低学年でも語尾が強くなるなど不自然な言い方をさせない
    ──「ぼくはあ」なんて普通は言いません!
  ⑦ 台詞のどこに強調点があるかを常に意識させる
    ──ただ抑揚をつければいいわけではない!
  ⑧ BGMに台詞を乗せるように言わせる
    ──メロディーに台詞を気持ちよく乗せていこう!
  ⑨ 教師が迫真の演技を見せる
    ──先生がやってみるよ。これ以上の演技をしてよ!

 鉄則7 (舞台上のルールについて)舞台上の全員がその場面の主役と心得る
   ──台詞のない時に何をしているかが劇のクオリティを左右する
  ① 台詞のない時の動きや表情を自分の台本に書きこみさせる
    ──台詞のない時は待ってる時間ではありません!
  ② ステージの前3分の1で演技する
    ──しっかり前に出て演技しよう!
  ③ 登場人物が前から見て重ならない
    ──かぶらない! 「かくれない、かくさない!」をみんなで気をつけよう!
  ④ 均等に立たない
    ──豆を転がしたように、自然な散らばり方をしよう!
  ⑤ 舞台上では前または斜め前を向いているのが基本
    ──台詞の前後は相手に視線を合わせ、話している間はゆっくり前を向こう!
  ⑥ 足音を立てない
    ──無用な音は劇の邪魔です!

 鉄則8(舞台袖のルールについて)舞台袖ですべきことをきちんと指導しておく
   ──舞台袖の空気が演劇の成否を決める
  ① 居場所を決めておく
    ──自分の場所から友だちを心の中で応援しよう!
  ② 完全な静寂をつくる
    ──全く音を出さない時間を1分間つくってみよう!
  ③ 自分の荷物は各自のかご等に入れ、置き場所も決めておく
    ──衣装や小道具は自分で責任を持って管理しよう!
  ④ 袖の幕を揺らさない
    ──幕にあたらないように出たり入ったりしよう!
  ⑤ 登場人物は暗転2秒後に歩いて移動開始
    ──物語には余韻が大切です!
  ⑥ 大道具を静かに素速くセットできるように練習をくり返す
    ──大道具を置く様子も演技のうちです!
  ⑦ 小型のホワイトボード・懐中電灯を用意しておく
    ──いざというときだけ使うこと!
  ⑧ 舞台袖(左・右)のリーダーを決めておく
    ──何かあった時にはリーダーを中心にのりきれ!

 鉄則9(大道具・小道具・衣装・BGM・照明・背景について)時間をかけずに演出効果を高める
   ──効果的な演出は子どものやる気につながる
  ① 大道具・小道具はできるだけ本物・ある物を利用する
    ──楽しみながら用意しましょう
  ② 衣装は保護者にあらかじめ協力を依頼しておく
    ──雰囲気が出ていたらOK。凝らなくて大丈夫です
  ③ プロジェクターを利用して場面転換する
    ──背景画を手描きする時間を別なことに使いましょう
  ④ BGMになりそうな曲をできるだけたくさん録音しておく
    ──「この曲はいい」と思ったらすぐチェック
  ⑤ BGM・効果音・照明は綿密に練習しておく
    ──失敗しやすいものです

 鉄則10(本番前後の指導について)本番へ向けて徹底的に気分を高める
   ──緊張こそ力を発揮させるバネ
  ① 予行演習までにすべての準備を完了させる
    ──予行演習は1回目の本番です
  ② 自分の演技をビデオでチェックさせる
    ──本当の本番までにまだまだよくなるぞ!
  ③ 前日練習は個人も全体もほめて終わる
    ──よくここまでやりきった。絶対に最高の演技をしよう!
  ④ 誓いの言葉を作文に書いて学級通信に載せる
    ──ここまでがんばったのだから家族みんなに来てもらおう!
  ⑤ 衣装・小道具など忘れ物がないかチェックさせる
    ──自分が使う衣装と小道具をもう一度確認しよう!
  ⑥ 他学年の発表を静かに見ながら集中させる
    ──大きな声で、思いっきり演技する……そのことに意識を集中させよう!
  ⑦ 直前のかけ声で最後の発声練習をして気合いを入れる
    ──最後に思いっきり声を出して、気合いを入れよう!
  ⑧ 緊張感を前向きにとらえさせる
    ──緊張しているのは頭と体ががんばろうとしている証拠だ!
  ⑨ 演劇にミスはつきものであることをあらかじめ理解させておく
    ──ミスはみんなでカバーして、気づかせないようにしよう!
  ⑩ 絶対成功するという暗示にかける
    ──みんないい顔だ。最後まで気を抜かなかったら絶対成功する!
  ⑪ 終了後、しっかりほめてから、有頂天にならないように指導する
    ──これからもずっと考えていこう、ずっと成長していこう!

第3部 「いのち」と「平和」について考える脚本8作品
 脚本集のためのまえがき
 脚本利用上の留意点
 『おじいさんの時計──ありがとう共和国とこのやろう王国の物語』(小学校低学年向け)
 『バロルのなみだ』(小学校低・中学年以上向け)
 『シムクガマの奇跡』(小学校中・高学年、中学生以上向け)
 『釜石の奇跡』(小学校中・高学年、中学生以上向け)
 『輝けいのち──ヒロシマの地下室から』(小学校高学年・中学生以上向け)
 『流転』(小学校高学年・中学生以上向け)
 『母の祈り──ある満蒙開拓団家族の物語』(小学校高学年・中学生以上向け)
 『あかね雲の空の下より──疎開児童たちの綴った手紙』(小学校高学年向け)

あとがき

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