「北海道新聞」の読書欄で『満州開拓団の真実』が紹介されました。

  11月19日(日)付「北海道新聞」の読書欄で、小林弘忠著『満州開拓団の真実』が、ルポライター・山村基毅氏により紹介されました。

「終戦時に27万人を数えたという旧満州(現中国東北地方)開拓民。その約3分の1にあたる8万人は彼(か)の地で亡くなっている。引き揚げ時に病気で亡くなった者もいれば、旧ソ連軍によって殺害された者もいる。そして、自決した者も少なくない。彼らがなぜ死ななくてはならなかったのか、そのことを彼らの口から聞くことはできない。

 本書は五百数十人が集団自決をした、長野県下高井郡から旧満州に渡った「高社郷(郷は開拓団の一つの集落)」を軸に、その声にならない声をすくい上げようとしたノンフィクションである。奇跡的に生き残った数人が、自身の体験を記していたおかげで、この悲劇の輪郭が私たちに伝えられたのだ。

(中略)

 戦争は国民の暮らしそのものを崩壊してしまう。築き上げた生活を根底から覆してしまう。本書からは、そうした無辜(むこ)の民の無念が伝わってくるのである。」

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