「週刊読書人」で『OKINAWA 1965』が紹介されました。

 5月18日(金)発行の「週刊読書人」で、 都鳥伸也・都鳥拓也 著、佐野亨 編『OKINAWA 1965』が、武蔵大学教授・永田浩三氏により紹介されました。

「現実の根の深さを浮き彫りに──読む人を抵抗なく沖縄問題にいざなう

 沖縄について何も知らなかった若者がドキュメンタリー制作する過程で、次々に気づきを得ていくロードムービーの構成になっており、撮影に同行しているような気分で読み進められる。著者は岩手県に住む都鳥伸也と拓也の30代の双子の映像作家。映画の主人公は写真家の嬉野京子。都鳥兄弟と嬉野との間には42年の年の差がある。

 嬉野が1965年に撮った一枚の写真。これが映画の主題である。幹線道路の真ん中に足を投げ出して横たわる幼女。その前で米兵たちはなにもせず突っ立っている。事故は沖縄最北端の辺戸岬に向かう祖国復帰行進のさなかに起きた。米軍のトラックが幼女を轢き殺したのだ。だが駆け付けた警察官には取り調べる権限がなかった。行き場のない悔しさと憤り。せめてこの現実を沖縄以外の人たちに知らせたい。嬉野は行進団の人たちに助けられて一度だけシャッターを切った……。

 ドキュメンタリー映画は現場の記録を基本とする。だが嬉野が撮影した事故も、阿波根昌鴻たちによる有名な基地反対闘争もすでに遠い過去の出来事だ。ふたりは、同じ現場に立ち、体験を同じくした人たちの助けを借りて時間を蘇らせる。言葉には今も熱い怒りが燃えていた。阿波根の教えを受け継ぐ謝花悦子は語る。「米軍には道理をもって対峙できたが、今の日本政府には道理すら通じない」。……」

http://dokushojin.com/article.html?i=3328


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