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◆脱原発の本、50冊へ歩んできました |
| 拝 啓 お元気でいらっしゃいますか? 東京は新緑がうつくしい季節です。ひときわ寒い冬のあと、待ち遠しかった春の訪れです。 私たち七つ森書館は第18期を終え、再来年は20年目を迎えることになります。これまでに約70点を出版してきましたが、歩みはゆっくりです。1年に10点以上を刊行する出版社は、国内に約1000社あるといいますが、その末席に連なるようになってきました。 出版ジャンルは、脱原発・エコロジー、食と健康、社会・思想などですが、なかでも、今年中に脱原発の本が50冊を超えるまでになってきました。20周年をむかえる年には、総出版点数も100点を超えるでしょう。 ここまで来られたのは、読者のみなさまのご支援の賜物です。つらい時、苦しい時もありましたが、みなさまの励ましの声に支えられてやってきました。言葉につくせぬ感謝を感じております。 節目をむかえるにあたり、脱原発の本を中心に、これまでの道のりをふりかえって、地歩を固めたいと思います。私たちがすすむ道すじを明らかにする糧とし、読者のみなさまに参加していただける出版社として歩んでいきたいのです。すこし長い文章になりましたが、どうぞさいごまでお読みください。 |
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●3冊の本から
●反原発出前のお店 いまでも不思議なのですが、チェルノブイリ事故直後から反原発運動が盛り上がったわけではありません。1年おいた88年の全国集会は1万人行動のつもりが2万人が東京の日比谷公園を埋め尽くしたのでした。このときの分散会の記録を『脱原発へ歩みだす』として翌年に出版。編集の過程では“反原発出前のお店”のスタッフの人たちにお世話になりましたっけ。なにを隠しましょう、私を含めて小社のスタッフ、関係者のほとんどが“出前”のメンバーでしたから、相当リキが入った本です。 ●原発を止める 話が暗くなりました。明るい気持ちで出版した本は、福島県の浪江小高原発に反対する棚塩原発反対同盟の舛倉隆さんを描いた『原発に子孫の命は売れない』(恩田勝亘著、91年)です。原発立地にトドメを刺したのですから、表紙も真紅です。 ●原子力市民年鑑 そして、創業10年目をむかえた年から『原子力市民年鑑』(原子力資料情報室編、当初は『脱原発年鑑』)を刊行し始めます。「10周年の祝い事より、本業で報います」とカッコつけたのです。それには前史があって、原子力資料情報室作成の「脱原発手帳」の手伝いを2年ほどやったのです。その資料編を充実させれば、資料集ができ ●事故 さて、先を急ぎたいのですが、筆が進みません。日本の原発事故に触れなければならないからです。 ●『MOX総合評価』と『高木仁三郎著作集』 レポートが2冊出ましたから、他のものも紹介しましょう。日本弁護士連合会のオフィシャル・レポート『孤立する日本のエネルギー政策』と『MOX総合評価』です。『MOX総合評価』は国内外9人の研究者による2年間にわたる“IMA(国際MOX総合評価)プロジェクト”の最終報告ですが、研究代表が高木さんで副代表がマイケル・シュナイダーさんでした。この研究が、2人の“ライトライブリフッド賞”共同受賞に結実したのですが、本が出来たとき、高木さんは病院のベッドにいました。第1回目のガンの手術を終えたところでした。本を手に「ありがとう」という透き通った笑顔に、病状の重さをわすれていました。 ●私たちは、どこへ向かうのか ●七つ森書館に参加してくださいませんか 今年のはじまり、年賀状などでおおくの方から励ましの言葉を頂戴しました。なかには、社会派の総合出版社をめざしてほしいとまでおっしゃる方もいらっしゃいました。現実にたくさんの方々から物心両面のあたたかいご支援をいただき、身にあまるありがたさを感じています。そして、ある“思い”を抱くようになりました。それは、七つ森書館は私たちが運営していますが、私たちだけのものではない、という思いです。うまく言えませんが、あなたに、七つ森書館へ参加していただきたいという“思い”です。
七つ森書館 中里英章 ※株式募集についてのお問い合せは |
| 脱原発の本 50冊へのあゆみ |
| 1 | 1986年 |
12月 |
『チェルノブイリ』(高木仁三郎著) |
| 2 | 1989年 |
4月 |
『脱原発へ歩み出す』(反原発全国集会88実行委員会編) |
| 3 | 1991年 |
1月 |
『核燃料サイクル施設批判』(高木仁三郎著) |
| 4 |
10月 |
『原発に子孫の命は売れない』(恩田勝亘著) | |
| 5 | 1993年 |
4月 |
『反原発、出前します』 (反原発出前のお店編、高木仁三郎監修) |
| 6 | 『脱!プルトニウム社会』(西尾漠著) | ||
| 7 | 1994年 | 2月 | 『高速増殖炉もんじゅ』(小林圭二著) |
| 8 | 1995年 | 10月 | 『プルトニウム燃料産業』(キュッパース/ザイラー共著) |
| 9 | 1996年 | 4月 | 『脱原発年鑑96』(原子力資料情報室編) |
| 10 | 1997年 | 4月 | 『脱原発年鑑97』(原子力資料情報室編) |
| 11 | 8月 | 『ヒロシマ発チェルノブイリ』(木原省治著) | |
| 12 | 12月 | 『もんじゅ事故と日本のプルトニウム政策』 (もんじゅ事故総合評価会議編) |
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| 13 | 1998年 | 4月 | 『原子力市民年鑑98』(原子力資料情報室編) |
| 14 | 8月 | 『MOX総合評価』(高木/シュナイダー他著) | |
| 15 | 1999年 | 2月 | 『孤立する日本のエネルギー政策』(日本弁護士連合会編) |
| 16 | 5月 | 『原子力市民年鑑99』(原子力資料情報室編) | |
| 17 | 12月 | 『漠さんの原発なんかいらない』(西尾漠著) | |
| 18 | 2000年 | 6月 | 『漠さんの地球を救うエネルギー・メニュー』(西尾漠著) |
| 19 | 『原子力市民年鑑2000』(原子力資料情報室編) | ||
| 20 | 7月 | 『2010年自然エネルギー宣言』 (「自然エネルギー促進法」推進ネットワーク編) |
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| 21 | 9月 | 『JCO臨界事故と日本の原子力行政』 (JCO臨界事故総合評価会議編) |
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| 22 | 10月 | 『証言』(高木仁三郎著) | |
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23 |
2001年 | 2月 | 『21世紀のエコロジー社会』(エコロジー社会構築研究会編) |
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24 |
5月 | 市民科学ブックス1『人間の顔をした科学』(高木仁三郎著) | |
| 25 | 5月 | 『原子力市民年鑑2001』(原子力資料情報室編) | |
| 26 | 7月 | 『原発震災』(明石昇二郎編) | |
| 27 | 8月 | 市民科学ブックス2『エントロピーと地球環境』(山口幸夫著) | |
| 28 | 9月 | 『あの日、東海村でなにが起こったか』(粟野仁雄著) | |
| 29 | 10月 | 『高木仁三郎著作集』第4巻「プルートーンの火」 | |
| 30 | 12月 | 『幌延 核に揺れる北の大地』(滝川康治著) | |
| 31 | 2002年 | 1月 | 『高木仁三郎著作集』第1巻「脱原発へ歩みだす1」 |
| 32 | 3月 | 市民科学ブックス3『知ればなっとく脱原発』 (反原発運動全国連絡会編) |
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| 33 | 増補版『原発震災』(明石昇二郎編) | ||
| 34 | 『高木仁三郎著作集』第7巻「市民科学者として生きる1」 | ||
| 35 | 4月 | 『原子力市民年鑑2002』(原子力資料情報室編) | |
| 36 | 7月 | 『高木仁三郎著作集』第11巻「子どもたちの未来」 | |
| 37 | 『開かれた「パンドラの箱」と核絶へのたたかい』 (原水爆禁止日本国民会議他編) |
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| 38 | 9月 | 『愛と希望のルポルタージュ』(明石昇二郎著) | |
| 39 | 10月 | 『原発事故隠しの本質』(反原発運動全国連絡会編) | |
| 40 | 11月 | 『高木仁三郎著作集』第2巻「脱原発へ歩みだす2」 | |
| 41 | 2003年 | 1月 | 『高木仁三郎著作集』第6巻「核の時代/エネルギー」 |
| 42 | 4月 | 『高木仁三郎著作集』第8巻「市民科学者として生きる2」 | |
| 43 | 5月 | 『原子力市民年鑑2003』(原子力資料情報室) | |
| 44 | 7月 | 『高木仁三郎著作集』第3巻「脱原発へ歩みだす3」 | |
| ※以下は、今年度出版予定の7冊です | |||
| 市民科学ブックス5 『海の声が聞こえる――温排水測定25年』(斉藤武一著) |
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| 脱原発シリーズ2 『巻――住民投票勝利の記録』(桑原正史・桑原三恵著) |
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| 『もんじゅ判決を考える』(もんじゅ裁判原告団) | |||
| 『高木仁三著作集』第5巻「核燃料サイクル施設批判」 | |||
| 第9巻「市民科学者として生きる3」 | |||
| 第10巻「鳥たちの舞うとき」 | |||
| 第12巻「論集」 | |||
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“募金”あるいは“寄金”について 今号の「七つ森通信」にも何点かのチラシやリーフレットを入れさせていただきました。宅配便がメール便という新しい配達システムを導入したので、このような形でお送りするのが可能となったわけです。今後もいろいろな情報をお送りしますが、同送をご希望の方は、ご一報ください。 |