米子の土を食べる


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 著者自らが家庭内で実践している料理258品を紹介している。
 大地の恵みを食卓に乗せる米料理を中心に、おやつやお茶まで取り上げメニューは幅広い。用意する素材や作る順番はもちろん、材料の効用まで記し丁寧な料理書になっている。それぞれの作り方には、著者自らが描いたイラストを数多く配した。男性や若い人にも親しめる内容で、季節を追って書いた数多くのエッセーを挿入、本の仕上がりを一層引き立たせている。
 著者は有機農法や環境問題についての学習グループで活動している。タイトルが示すように、料理を通じ自然と人間との関係を見つめ直そうとさえしている。薬剤師の資格を持ち科学的な視点も押さえられている。

安全な食物をの一心で書く
境野米子さんの話 安全な米や野菜を食べたい、子供に食べさせたいとの一心で書いた本です。たくさんの人たちが教えてくれた料理の知恵が評価されたのでしょう。特に若い人に読んでもらえたら、もっとうれしいと思っています。

【略歴】群馬県前橋市生まれ。千葉大薬学部卒。生活評論家、食べ物研究家、薬剤師。健康や食をテーマに文筆や講演活動に取り組んでいる。飯野町青木字平石72。47歳。

『福島民報』1995年7月3日


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 季節ごとの日本の食文化を象徴するコメ料理など258品の調理法を盛り込んだユニークな料理ガイドブック「米子の土を食べる〜もっとゆたかに米料理」(七つ森書館)が7日に県内各書店で発刊される。生活評論家で薬剤師の境野米子さん(46)=飯野町青木字平石七二=が約2年がかりでかき上げたもので、自作のイラスト入りで紹介されている。消費者運動、有機農業運動にも加わってきた境野さんは「コメや野菜など大地の恵みを大切にしながら、四季の食生活を見直すきっかけになれば」と話している。
 「米子の土を食べる〜」はA5判、全221ページ。四季折々の食卓の主役となるコメ料理を中心に、大根やキャベツなどの野菜や野草を用いた258品の調理法を紹介。このうちの203品には、境野さんがかいた自作のイラストも収められている。定価1500円(税別)。
 春夏秋冬ごとのご飯のメニューに加え、おやつ、お茶の作り方などを紹介しながら、子どもでも気軽に調理できる料理のヒントが盛り込まれている。
 群馬県出身の境野さんは千葉大薬学部卒業後、東京都衛生研究所に勤務。本県移住後は消費者運動、有機農業運動に取り組み、主婦の一人として「福島土といのちを守る会」などで活動してきた。平成3年2月には野菜料理の著書「米子の畑を食べる」を刊行、改訂版は2万部を突破した。
 一男二女の母親である境野さんは、子どもの病気をきっかけに安全な食卓を求め続けた。その結果、昔ながらのコメと野菜の自然食にたどり着いた。今春からは家族そろって福島市から飯野町に移住、かやぶき屋根の民家での生活を始めた。
 新しいライフスタイルを提案するため設立した「暮らし研究工房」を主宰する境野さんは「コメや野菜などの大地の恵みを食卓で味わえる食べ物の消費量は減り続けている。若い人たちが健康な食生活を見直すのに役立つことができれば」と話している。

『福島民友新聞』1994年9月3日付


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 著者は東京都衛生研究所で食品添加物や農薬残留汚染の研究をしていたが、福島県の萱葺きの民家に移住して、有機農業運動に加わり食文化や環境問題を研究している。昨年から今年の春にかけて米パニックがあったが、喉元過ぎれば………の言葉どおり、水田稲作と農業への関心のたかまりへとは結びつかなかった。米は急には作れない、というのが著者の考えだ。米料理を作ったり、描いたりしているうち気が付いたのは、日本の繊細で豊かな米の食文化は、少ない米を増やして食べるやり方ではないかということだった。
 この本では春夏秋冬に分け、それぞれ旬の野菜と米を使ったレシピが著者自らのイラストをまじえて紹介されている。

『出版ニュース』1994年12月中旬号


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 カキご飯、クルミご飯、ライスサラダ、キビご飯、トマトチャーハン、じゃこご飯……。四季の素材を使った米料理を中心に、おやつやお茶など計258点を、著者自らが書いたイラストとともに紹介している。
 著者は福島県で、長年有機農業運動にかかわってきた。米の食べ方というと、白いご飯やチャーハン、ピラフ、おかゆくらいしか思いつかないが、さまざまな米の食べ方が伝えられてきたことがわかる。「私たちの祖先は豊かに米を食べてきた。その繊細な知恵を学びたい」と著者は言う。

『朝日新聞』1994年9月10日付

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