開かれた「パンドラの箱」と
核廃絶へのたたかい

原子力開発と日本の非核運動

原水爆禁止日本国民会議
21世紀の原水禁運動を考える会 編
定価:2800円+税
A5判 472ページ
2002年刊
ISBN 4-8228-0257-4


  

 


1. 核分裂の発見から、ヒロシマ、ナガサキの悲劇       


一 放射能の発見から原子爆弾の製造
  1 放射能の発見から核分裂連鎖反応の発見 
  2 アインシュタインの手紙 
  3 イギリス、フランスの動き 
  4 マンハッタン・プロジェクト 
  5 原子爆弾の完成とアラモゴードでの実験 
  6 ドイツの核開発 
  7 日本の原爆研究

二 広島、長崎への原爆投下
  1 日本への原爆投下に反対した科学者たち 
  2 広島、長崎への原爆投下 
  3 当時の広島、長崎の軍事的、産業的背景 
  4 ウィルフレッド・バーチェット記者、ヒロシマを世界に報道 
  5 占領軍のプレスコード

三 プレスコードに抗した詩人たち 

2. 米ソの核開発競争とビキニ水爆実験の被害


一 世界的に核兵器開発が進む
  1 核兵器管理への動き
  2 泡と消えた希望の瞬間 
  3 米の核実験続行とマクマホン法 
  4 ソ連の原爆開発 
  5 イギリスの原爆開発
  6 トルーマン、水爆製造を命令
  7 カナダのプルトニウム生産 
  8 フランスの核開発とジョリオ=キュリーの解任 
  9 ストックホルム・アピール運動

二 草の根の原水爆実験反対運動誕生
  1 ビキニ水爆実験と第5福竜丸のヒバク 
  2 東京、大阪などの科学者の動きと原爆マグロの廃棄
  3 地方都市の決議相次ぐ、各団体の決議、各地の署名運動

三 原水爆禁止署名運動全国協議会の結成と
  第1回原水爆禁止世界大会の開催
  1 原水爆禁止国民大会と署名運動全国協議会の結成 
  2 ウィーン・アピールと日本の原水禁運動 
  3 第1回原水爆禁止世界大会の開催と日本原水協の結成 
  4 原水爆禁止署名3000万人、女性たちが原動力 
  5 ヒバクシャの「生きとってよかったぁ」と「ひとりごと」 
  6 ラッセル・アインシュタイン宣言 
  7 日本政府の原子力予算計上と原子力研究3原則
 

3. 原水爆禁止運動の広がり、核実験再開をめぐる混乱


一 核兵器の拡大と広がる反対の国際世論
  1 世界に広がる放射能被害と、憂慮する科学者の運動 
     ポーリング・アピール 
     パグウォッシュ会議 
  2 第2回〜第4回原水禁世界大会 
  3 日本被団協の結成と被爆者医療法、特別措置法の制定 
  4 クリスマス島の水爆実験と抗議船派遣
  5 日本政府、水爆実験中止の特使を派遣 
  6 世界に広がる核反対の運動

二 政治色強める日本の原水禁運動と運動の亀裂
  1 安保破棄と結びついた原水禁運動
  2 60年安保闘争と第6回世界大会 
  3 第7回大会、地婦連、日青協が原水協の政治偏向を批判 
  4 民社党、「核兵器禁止日本国民会議」(核禁会議)結成

三 核実験モラトリアム(一時停止)と実験再開
  1 米・英・ソ3国、核実験を停止
  2 核実験停止会議の進展と挫折 
  3 ソ連の核実験再開――すさまじい回数
  4 部分核実験停止条約の締結

四 ソ連の核実験再開と混乱
  1 共産党に否定された担当常任理事会声明 
  2 第8回原水禁世界大会でソ連、再び核実験 
  3 11団体ら共同声明発表
  4 原水禁運動再生への努力
  5 第9回世界大会――分裂が決定的に

五 原水禁運動混迷からの脱出、「原水禁」発足
  1 「日本の非核武装と全面軍縮のための関西平和大会」と
    被爆三県連絡会主催、原水禁世界大会の開催 
  2 原水爆禁止日本国民会議の結成
  3 ベトナム戦争、原潜寄港、日韓会談反対の運動

六 キューバ危機と核事故
   キューバ危機 
   ウィンズケール事故 
   ウラルの核事故

七 中国の核武装

4. 「原水禁」新しい出発と非核太平洋、原発への取り組み

一 ベトナム戦争の拡大と和平
  1 アメリカのベトナム戦争介入拡大と、和平の実現 
  2 ベトナム反戦運動の高揚、停滞、そして高揚 
  3 ベ平連、反戦青年委員会の登場 
     米脱走兵、世界にひろがる

二 拡大続ける核兵器
  1 米、ソ、英、仏、中5カ国、水爆保有で揃う 
  2 相互確証破壊(MAD)の提唱とMIRVの展開

三 NPTからSALTへ
  1 核拡散防止条約(NPT)の調印 
  2 ABM配備で噴き上げた市民の反対 
  3 戦略兵器制限交渉(SALT1)

四 「ニクソン・ドクトリン」と沖縄
  1 「ニクソン・ドクトリン」と日本の防衛力増強 
  2 沖縄の祖国復帰と基地撤去の闘い、沖縄原水禁大会の開催 
     原水禁沖縄大会 

五 原水禁さまざまな運動
  1 原爆ドーム保存運動 
  2 第5福竜丸保存運動 
  3 「ヒロシマ・ナガサキ――1945年」の上映運動 
  4 ナイキミサイル反対から全国ミサイル共闘へ 
  6 韓国のヒバクシャと交流 
  7 その他の運動

六 太平洋の反核運動と連帯
  1 ミクロネシアと交流 
  2 米・アムチトカ核実験とグリンピースの誕生 
  3 フランスの南太平洋核実験と抗議行動

七 原子力船“むつ”建設から漂流へ

八 インド核実験で明かされた平和利用の陥穽

九 反原発運動
   最初の原発裁判「伊方訴訟」を皮切りに、各地で原発裁判を提訴
   「原子力資料情報室」と原水禁 

5. 核戦争の危機と世界に広がる反核運動

一 軍拡と軍縮のはざまで
  1 10日に1回の核実験 
  2 SALT2 
  3 太平洋の米ソ対立

二 核戦争の危険
  1 NATOのダブルスタンダード 
  2 カーターの大統領指令59
  3 レーガン登場で終末時計は三分前に 
  4 軍縮交渉再開 
  5 日本核武装の誘惑と核持ちこみ密約

三 世界に広がる反核運動
  1 ヨーロッパで広がる反核運動
  2 核凍結(フリーズ)の運動が広がるアメリカ
  3 「核の冬」の恐怖

四 日本の原水禁運動
  1 原水禁運動統一への動きと5・19合意 
  2 平和委員会、原水協で共産党によるパージ 
  3 85年、混乱に終始した統一大会

五 新しい反核運動の展望は開かれるのか
  1 第1回国連軍縮特別総会・SSD1とSSD2、SSD3
  2 原水禁独自の運動と大会 
  3 「非核太平洋国際会議」 
  4 各界の反核声明発表と非核都市宣言の広がり

六 反原発運動
  1 世界に広がる反原発運動
  2 マンクーゾ博士、低線量ヒバクの危険発表 
  3 スリーマイル島原発で大事故発生 
  4 原発モラトリアムを求める会 
  5 核燃料輸送反対運動の広がり 
  6 公開ヒアリング闘争始まる 
  7 ムラサキツユクサ全国交流会 
  8 高レベル廃棄物「貯蔵工学センター」 
  9 核燃料サイクル基地化構想の危険 

6. 核廃絶への転換点、冷戦崩壊とチェルノブイリ事故

一 冷戦の崩壊
  1 レイキャビク会談「歴史的合意」の決裂 
  2 INF全廃条約の調印と戦術核の一方的撤去 
  3 冷戦の終焉
  4 戦略兵器削減条約(START)調印 
  5 ASEAN地域フォーラムの設立 
  6 NPT無期限延長と「アボリション2000」の誕生
  7 北朝鮮の核兵器疑惑

二 反原発運動
  1 核のゴミ野放し法から放射性廃棄物スソ切り
  2 チェルノブイリ原発で炉心溶融の大事故発生 
  3 「放射能110番」開設 
  4 出力調整試験反対の運動 
  5 原発とめよう! 1万人行動から「脱原発法」制定運動へ 
  6 関電・美浜原発2号炉の「蒸気発生器細管破断事故」 
  7 マレーシアのAREついに閉鎖 
  8 RETF着工 
  9 「もんじゅ」ナトリウム漏れ火災事故発生 

7. 21世紀を非核・脱原発社会へ――新たな草の根結集

一 ブッシュJr登場、アメリカの一国支配強まる
  1 クリントンからブッシュへ

二 核兵器廃絶への希望
  1 国際司法裁判所(ICJ)の勧告的意見 
  2 キャンベラ委員会報告 
  3 CTBTの成立
  4 2000年NPT再検討会議 
  5 中堅国家構想(MPI)の設立と新アジェンダ連合 
  6 ハーグ平和アピール市民会議 
  7 原水禁運動
     北東アジア非核地帯化構想 
     電力総連との公開討論 
     核廃絶で外務省と公開討論 
     ミサイル防衛反対の運動 
     「子ども原水禁」の開催 
  8 核戦争の危険、ブロークン・アロー
  9 草の根運動の再結集を

三 脱原発運動
  東海再処理工場で爆発事故 
  関電のプルサーマル燃料データねつ造、あばかれる 
  JCO東海事業所「臨界事故」 
  ヨーロッパで脱原発始まる 
  台湾第四原発廃止問題と廃棄物処理施設 
  浜岡原発1号機で爆発事故 
  原発を拒否する住民は多数派、刈羽村、海山町で住民投票に勝利 

8. ヒバクシャの運動

一 「原爆裁判」で裁かれたアメリカの国際法違反
二 原爆二法から被爆者援護法制定まで
  1 原爆2法の成立 
  2 韓国人ヒバクシャ・孫振斗と原爆手帳裁判 
  3 「基本懇」の答申 
  4 国家補償が抜け落ちた「被爆者援護法」 
  5 救済されない外国在住ヒバクシャ
三 ヒバクシャ援護の運動
  1 総評被爆連の結成 
  2 「韓国原爆被害者援護協会」と
            「韓国の原爆被害者を支援する市民の会」
  3 全国ヒバク2世組織の誕生と運動

四 核被害者世界大会の開催
  1 第1回核被害者世界大会開催 
  2 第2回核被害者世界大会の開催 
     ソ連・セミパラチンスク核実験場周辺ヒバクシャとの交流 
     放射線の影響 

年 表

あとがき