原子力市民年鑑2000 チェルノブイリ

チェルノブイリ
最後の警告

高木仁三郎 著
定価:1400円+税
1986年刊
ISBN 4-8228-8602-6


史上最大最悪のチェルノブイリ原発事故……その経過を追い、全地球的規模の放射能汚染にいたる事故の全容を究明する。

  

  

  まえがき

 序章  衝撃
  第一章 チェルノブイリで何が起きたか
   1 チェルノブイリ原発事故の意味するもの
      チェルノブイリ原発の構造
      放射能汚染の広がり
      ヨウ素による影響
      食べ物汚染と農・漁業への影響
      チェルノブイリ周辺でなにが起こったか
      これからなにが起こるのか
      事故の原因をさぐる
      日本の原発は?
      十年に一度大事故が起こる?
      原子力は人類と共存できない
      原子力発電と地域社会
      最後の警告
 2 もうひとつの核としてのチェルノブイリ
      ゴルバチョフの演説と民衆の反応
      史上空前の放射能放出
      安全の保障と人為ミス
      もうひとつの核としての原発
  3 われわれの日常を衝いた放射能
      「日本にはない」と言ったが
      高まるガン発生の確率
      数十万人規模のガン患者が発生か
      原子力安全委へ申し入れ
   4 日本の原発でも事故は起こりうる−ソ連報告書を読んで−
      発表された経過
      核暴走の恐怖
      事故経過の問題点
      日本への意味



 第二章 原発事故を考える
   1 スリーマイル島原発事故が葬り去った安全神話
      炉心は想定以上に損傷していた
      システムの本質に起因する
      TMI以後の重大事故
      十万人の死者予測と建前ゼロの隔たり

   2 原発事故はなぜ起こるか 
      事故症候群が突出した大事故
      (1)TMI2号炉の事故
      (2)ビュジェイ5号炉の事故
      (3)チェルノブイリ原発の事故
      事故の五つの共通点  
      (1)事故の筋書き外のことで起こる
      (2)事故は連鎖を呼ぶ
      (3)事故は日常から生まれる
      (4)事故には人間が決定的役割を演じる
      (5)事故には背景がある
      日本の原発も例外ではない

   3 チェルノブイリと下北計画
      再処理工場と廃棄物施設は同じ危険をはらむ
      原子力施設集中化の恐怖

第三章 ポスト・チェルノブイリにむけて
   1 チェルノブイリ事故に思う
      いつ目がさめるのか
      巨大技術と人間のあいだ
       
   2 ポスト・チェルノブイリをどう生きるか
      日本株式会社的構造の中で
      放射能への不安と反原発運動
      エコロジーのインターナショナルリズム
      プルトニウム社会の到来
      
   3 チェルノブイリ原発事故の波紋
      敏感に反応した子供たち
      各国政府で原発の見直し
      真価が問われる反原発運動

   4 核文明と自然としての人間
      引き裂かれた状況と「自然との和解の声明」
      破滅の一瞬を宿す核文明
      自然としての人間への根元的な転換

終章  終わりの始まり−ウィーンにて−

   資料・原発廃棄に向けて世界は動き出す