脱原発に歩みだす

脱原発に歩みだす
脱発とめよう2万人行動分散会の記録

反原発全国集会88実行委員会 編
定価:1800円+税
1989年刊
ISBN 4-8228-8905-X


チェルノブイリ2周年の日、東京日比谷公園を埋め尽くした人々の出会いと熱気は「原発はとめられる」という確信をもたらした。


  脱原発へ−まえがきにかえて      高木仁三郎

1 原発の危険な運転状況

事故があいづく東海原発
東海再処理工場周辺でヨウ素129を検出
浜岡の再循環ポンプ停止事故
ふえる老朽炉の事故・故障
強化される核管理社会
女性パワー全開の伊方
拡大される許容施栓率
安全対策から原発に迫る
出力調整が抱える危険性
高温高圧の加圧水型原発の問題点
同時期に同じ故障・事故が集中する理由
再循環ポンプ事故の共通点
沸騰水型原発の持つ欠陥
運動の広がりが資料公開と内部告発を実現
省庁交渉からみえてくるもの

2 チェルノブイリ事故と食品汚染

チェルノブイリ事故による放射能
許容線量引き下げと規制値
ヨーロッパの食品汚染の状況
人体中のセシウムを調べてみると
日本で事故が起こったら
質疑応答
宮崎の松葉から高い汚染値検出
弘前での食品汚染測定
市民の手による第1号の測定室

3 海外ゲストの講演
    
    スウェーデン、サミランドから−ポール・ドーイ
    質疑応答
    オーストリアから−ペーター・ウァイス
    質疑応答

4 核燃料サイクルと廃棄物

   
幌延の廃棄物施設にあいつぐ反対決議
廃棄物の捨て場阻止が原発を止める
漁民をふみにじった海域調査
「核燃まいね」と100万人署名
「核廃棄物拒否宣言」でも安心はできない
後始末できない放射能の”やましさ”
放射能は捨てずに永久管理を
質疑応答

5 核燃料輸送

核燃料サイクルの最初と最後の人形峠
核燃料加工工場のある横須賀
核輸送のメインストリート・東京
核の交差点・大阪
関越トンネルを走る核燃料輸送車
消防庁交渉
ミニ討論会−どんな運動をしていくか
浜岡原発から陸送される使用済み燃料
プルトニウム管理社会への布告・
新日米原子力協定
運動の力で船での輸送がふえた
核燃料輸送阻止で原発をとめよう
 

6 世界の核被害と放射線基準の緩和

核被害者世界大会に出席して−豊崎博光
アメリカ・ヨーロッパの核被曝反対運動
−中川保雄
放射線基準の緩和
ICRP勧告と実効線量当量方式
被曝線量緩和は合法的殺人と同じ
阪南中央病院の被爆者実態調査
危険性評価を変える広島・長崎の再評価
質疑応答

7 労働者と反原発

マスコミと県と電力会社の三位一体
関越総合水質資源開発計画と柏崎原発
泊を抱えた北海道の動き
「安心して暮らせる」から考える
電力資本の中から攻める
修理・点検で組み込まれる原発関連労働者
メーター点検から消費者運動と連帯
組合の中で反原発を広げていく
隣のおばさんの強さ
原発事故に消防士はかけつけるか

8 原発計画と地域の自立

町長辞任で原発棚上げ
窪川は農業の町だ
原発にたよらない町づくりを
窪川町の”憲法”=住民投票条例
サヨリとビワで島おこし
都会よりこの島がいい
20年余の女川の闘いから
原発がきて町はどう変わったか
あの手この手でくる原発計画
不正事件と漁協の自主再建
漁協総会でついに原発廃案に

  あとがき           小木曾美和子

  編集後記           西尾 漠