孤立する
日本のエネルギー政策

エネルギー政策に関する調査報告

日本弁護士連合会 編
定価:2500円+税

1999年刊
ISBN 4-8228-9931-4


日本のエネルギー需要と供給を分析、米、独などのエネルギー先進国を現地調査した上で、「エネルギー政策基本法」を提言。日弁連公式レポート。

 

はじめに
  調査の経緯 
  調査の結果と提言の概要 
  なぜ当連合会がエネルギー問題の提言を行うのか 

第1部 日本のエネルギー政策の現状と問題点

 第1章 エネルギー政策の現状 
   1 日本のエネルギー政策の概要 
   2 エネルギー政策の立案手続と予算 
 第2章 環境に適合したエネルギー政策の実行を阻む壁 
   1 エネルギー政策と環境政策の統合 
   2 再生可能エネルギーの現状 
   3 電気事業法改正の成果と限界 
   青森シンポジウムの発言から@
   長谷川公一「あるべき日本のエネルギー政策」 

第2部 アメリカ・カリフォルニア州

 第1章 エネルギー政策の概要 
   1 アメリカのエネルギー政策の決定過程 
   2 クリントン政権のエネルギー政策 
   3 アメリカの電気事業の全体像 
   4 原子力発電の現状 
 第2章 カリフォルニアにおける再生可能エネルギー開発の実情 
   1 再生可能エネルギーとは 
   2 カリフォルニアにおける再生可能エネルギー開発の実情 
   3 風力発電のサイトを訪ねて 
   4 ソーラーパワー発電(太陽熱発電所) 
 第3章 DSM(需要サイド管理)の役割と現状 
   1 DSMの意義と内容 
   2 アメリカの電気事業者のDSMプログラムの実施状況 
   3 SMUDのDSM予算 
   4 電力の規制緩和とDSM 
   5 わが国のDSMに対する批判 
 第4章 カリフォルニアにおける電力事業の規制緩和・市場自由化と
     再生可能エネルギー 
   1 なぜ、電力事業の独占が当然と考えられてきたのか 
   2 なぜ、今、規制緩和か 
   3 カリフォルニアにおける電力事業再構築の目的 
   4 電力事業再構築のシステム 
   5 電力市場自由化後の料金システムと原子力の高いコスト 
   6 電力市場自由化の中の再生可能エネルギー 
   7 市民主権のサクラメント電力公社 
   8 規制緩和と環境対策 137
 第5章 原子力と規制緩和(電気事業の再編成) 
   1 アメリカにおける原子力開発の歴史と現状 
   2 規制緩和が原子力に及ぼした影響 
   3 ランチョ・セコ原子力発電所が廃炉となるまでの経緯 
   青森シンポジウムの発言からA
   大林ミカ「欧米における新しいエネルギーと環境政策」 

第3部 ドイツ連邦 
 第1章 ドイツ連邦の環境エネルギー政策 
   1 はじめに 
   2 エネルギー需給と政策 
   3 緑の党・エコ研究所からの提言 
   4 各対策について 
   5 再生可能エネルギーの現状と特質 
   6 原子力政策 
 第2章 自治体での先進的取り組み 
   1 アーヘン 
   2 フライブルグ 
 第3章 カルカー訪問記 
   青森シンポジウムの発言からB
   小林圭二「『もんじゅ』事故から見えてきた核燃料サイクルの将来」 

第4部 デンマーク 

 第1章 デンマークのエネルギー政策 
   1 デンマークの国勢と電力事情 
   2 エネルギー政策の歴史と現状 
   3 エネルギー政策の位置付けと理念 
 第2章 再生可能エネルギーの現状 
   1 再生可能エネルギーの概要 
   2 デンマークにおける風力発電の動向 
   3 バイオマスによるエネルギー 
 第3章 エネルギー利用効率の向上及び再生可能エネルギー促進のため
    の具体的法律制度
   1 税制措置―エネルギー税・炭素税 
   2 電力買取法 
   3 電力価格決定についての基本的考え方 
   4 省エネルギー・再生可能エネルギー普及促進のための助成制度 
 第4章 今後の課題――EU全体の環境政策が焦点に 
   1 エネルギー21は実現可能か 
   2 EUエネルギー市場自由化の衝撃 
   青森シンポジウムの発言からC
   吉岡 斉「プルトニウムリサイクルの経済性と
        核燃料サイクルの将来について」 

第5部 日本弁護士連合会の提言 

 第1章 「エネルギー政策基本法」の制定の検討 
   1 立法の必要性 
   2 「エネルギー政策基本法」の概要 
 第2章 エネルギー消費の削減に向けて 
   1 エネルギー消費の削減をエネルギー政策の第一次的な目標に 
   2 DSMの導入・強化、強力なピークカット策の提案 
   3 エネルギー転換部門におけるエネルギー効率の向上 
   4 わが国の省エネルギー政策の限界 
   5 今すぐにも導入できるDSM 
   6 エネルギー消費削減に向けた法制度の整備 
   7 「経済的手法」の導入について 
 第3章 電気事業の規制緩和の推進
   1 規制緩和の必要性 
   2 段階的な規制緩和 
   3 独立電気事業者からの電力買入義務付け制度 
   4 電力の託送の自由化 
   5 電力企業を発電部門と送電・配電部門に分割 
   6 エネルギー安定供給論への反論 
   7 規制緩和によるエネルギーの低価格化と
           エネルギー消費削減のための経済的手法の重要性 
 第4章 再生可能エネルギーへの公的な助成と買取りの制度化 
   1 本格的と言えないわが国の再生可能エネルギー支援予算 
   2 不可欠な買取りの法的な義務付け 
 第5章 プルトニウムリサイクルの即時停止と原子力発電への政府予算
     の支出停止
   1 脱原発は世界の流れ 
   2 孤立する日本の原子力政策 
   3 原子力発電の不経済性 
   4 プルトニウムリサイクルの停止 
   5 原子力への政府予算の支出停止 
 第6章 結 論 
   1 エネルギー政策基本法の制定の検討 
   2 エネルギーの消費削減をめざして 
   3 電気事業の規制緩和の推進 
   4 再生可能エネルギーへの公的な助成と買取りの制度化 
   5 プルトニウムリサイクルの即時停止と原子力発電への
     政府予算の支出停止

原子力開発と利用に関する日本弁護士連合会の立場


 参考文献 
 主要略語表