|
女のハマリ道
色川奈緒+深澤真紀 著 |
![]() |
|
■はじめに ・大人の女が芸能人にハマるのはいけないこと? 色川奈緒 ■ハマり女は、かく語りき 編 色川奈緒 ・ジャニーズJr. 生きていくのに必要不可欠 ・ペ・ヨンジュン 異色ファンのハマり道は険しい ・チェン・イーキン 彼の涙を見て一生応援すると心に決めた ・稲垣吾郎 仕事はファン活動のための資金稼ぎ ・福山雅治 人生に潤いを与えてくれた「心の恋人」 ■ハマる女とハマらぬ女による対談 編 色川奈緒×深澤真紀 ・もうひとつの事例 〜香港マニアの香港スター追っかけ ・ハマりが失速したワケ ・作品萌えありき ・卵マニアの憂鬱 ・オタク男とハマり女のちがい ・芸能界の変遷、視聴者の変化 ・妄想と現実のギャップ ・妄想力とツボ ・恋愛至上主義と許可制 ■あとがき ・迷い道の分岐点にて 色川奈緒 ・ハマり女とオタク女 深澤真紀 |
|
はじめに 大人の女が芸能人にハマるのはいけないこと? 色川奈緒 昔から、ブームに乗れない体質だった。史上最強の勢いでブームになった『冬のソナタ』も、とっくに話題になった頃に、そんなにいいものなの? と好奇心で見始めたくちである。 しかし、案の定、困ってしまった。「まさかここで交通事故にあうなんて陳腐なことは起こらないよね〜」と思っていると本当に交通事故で記憶喪失という展開になってしまうし、「まさか彼と彼女のお父さんが同じだとか言い出したり?」と思っていると本当に兄妹疑惑が持ち上がるし、笑うしかないじゃん。そうか、これは笑って見るものなのですね……というのは大ハズレで、ファンは泣きながら見ていると聞いて驚いた。 なんなの、このギャップは? しかし、ヨン様に転ばなかった私も、香港芸能人にハマっていた。グッズや掲載誌を買い漁り、香港でのイベントに飛び、成田空港にお出迎えに行き、私設ファンクラブのスタッフをつとめたほどの熱の入れようだったのである。 サインしてもらって、握手してもらって、一緒に写真も撮ってもらってということだけで、膝がガクガクするほどテンションがあがった。名前を呼んでくれたり、プレゼントした服を身につけてもらったりなんてことで、天にも昇る心地を味わった。 そういう時の気持ちは、どんなファンでも似たようなものだろうが、ブームに乗れない体質の私にとって、ハマりの対象は「一番人気ではない誰か」であることが前提だったのだ。でも、ファン仲間がみんな同じ前提をもっていたわけではない。 ということは、世に芸能人はたくさんいるし、ハマっている人も数多いるが、ハマり道は一様ではないということだ。いい歳をして追っかけをする、しかも「年下の男」に熱をあげるなんて間違っている、大人の女性なら、ミュージカルやクラシックコンサートや歌舞伎など、年代にふさわしい趣味を持つべき。という風潮がある。 本当にそうなの? 大人の女が芸能人にハマるのは、いけないこと? 現にハマっている人たちがこんなに大勢いるのに。 というわけで私は、当事者のみなさんのハマり道を聞かせていただき、自分の体験を見つめ直すことにした。誰のファンなのかは問題ではなく、どういうハマり方をしているかがテーマである。そこから、女性たちがなぜ芸能人にハマるのかも見えてくるはずだ。 |