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佐高 信 対談集
佐高 信 著 小沢一郎、渡邉恒雄、鈴木宗男、高杉良、森永卓郎、なかにし礼、田中康夫、 井上陽水 ……田中優子、32人の対論者を迎える──この対談集を貫く主旋律に多くの読者が共感してく れることをいまは願うばかりである(佐高信)。 |
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目次 第1章 小泉純一郎を叱る 小泉純一郎の兵隊ごっこを叱る──小沢一郎 小泉君の本音、安倍君への注文──渡邉恒雄 小泉直感?政治への苦言──加藤紘一 耐震偽装問題の核心を抉る スケープゴートの言い分──小嶋 進・鈴木宗男 「鈴木宗男問題」の本質は何か──田中秀征 偽りの改革とメディアの責任を問う──高杉 良 小泉外交の正体──天木直人 戦後60年、この国のゆくえ──辻井 喬・斎藤貴男 第2章 日本を論じ 日本を変える アメリカ一辺倒と空虚なナショナリズム──姜 尚中・澤地久枝 王国が崩壊するとき──高杉 良 西武・堤義明の首を盗ってしまった総会屋──芳賀龍臥 新聞ジャーナリズムの危機──大塚将司 ヤクザと泥棒が日本を食い潰す──ベンジャミン・フルフォード 国鉄解体から17年──立山 学・佐久間誠 おたくも粋な人やねえ──横山やすし 21世紀に受け継ぎたい政治家の資質──土井たか子 検証・小泉政治の800日――日米基軸の強さと危うさ ──岸井成格・嶌 信彦 第3章 「日本の文化人」はなぜダメになったのか!? 私の満州体験と古賀メロディー──なかにし礼 松本清張を読む──横山秀夫 世の中がギスギスしている──森永卓郎 経済小説は・闇・をも記録する──堺 憲一 エロスと暴力を見すえて──崔 洋一 「日本の文化人」はなぜダメになったのか!?──田中康夫 マンガという表現法──石坂 啓・高橋春男 歌という表現法──井上陽水・小室 等 最上川がはぐくむ山形人の魅力──加藤紘一 だましの美学とだまされの美学──田中優子 初出一覧 |
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はじめに――「神は不謹慎に宿りたまう」 言葉は肉体を持っている。それが物や事柄を指し示すからということもあるが、生ま身の人間から発せられるものであることによって必然的にボディ・ラングエッジたらざるをえないのである。 私はしばしば、テレビのプロレス中継やK1中継に魅入ってしまう。肉体を喪失した言葉の乱舞にうんざりして、原初的な肉体の衝突に興奮してしまうのである。 この対談集では、特に巻頭の小沢一郎さんや渡邉恒雄さんとの対論に驚く人も多いだろう。小沢さんを指して、私はこれまで「生涯の敵」などと言ってきたし、渡邉さんに対しても激しい批判を繰り返してきた。 だから、高杉良さんを通じて私が対談したいと申し入れた時、渡邉さんは、 「あんなに私を悪く言ってきた奴と、どうして対談しなければならないのか」 と激しい拒否反応を示したという。 もっともだと思うが、そこを何とかと高杉さんが頭を下げてくれて、対談は実現した。 こういう人たちとの対談は、私にとっても抜き身の真剣勝負となる。私自身も読者から試されるからである。 『週刊現代』と『月刊現代』のそれぞれの掲載時にも反響を呼んだ対談の結果の判定は読者に委ねるしかないが、たとえば小沢さんは、考え方の違いは違いとして話のできる人だなと思った。これはもちろん、話のできない小泉純一郎氏と対比しての話である。 硬派の小沢一郎氏に始まって、艶っぽい江戸学者、田中優子さんで終わるというのもユニークだろう。読者からは勝手にそう思っていろと言われるかもしれないが、田中さんとのそれは、何と、京都は清水寺のあるお堂の御開帳記念として行われたものである。 善男善女を前にして、善男善女にあらざる二人が目論見通り、不謹慎な話を展開した。 「神は細部に宿りたまう」というが、むしろ、「神は不謹慎に宿る」のではないか。 あえて言えば、この対談集を貫く主旋律は「不謹慎」かもしれない。そのメロディに多くの読者が共感してくれることをいまは願うばかりである。 二〇〇六年五月五日 佐高 信 |