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100人のバカ
編著 佐高信(評論家) 「噂の眞相」の大評判連載「7人のバカ」をベースに、佐高信と岡留安則の文化人総まくり対談2本も収録! |
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●●● 本書で採り上げた“バカ”●●● 相田みつを・秋元康・浅田次郎・浅田彰・東浩紀・安倍晋三・安倍晋太郎・あらい広幸・有田芳生・安藤優子・池田大作・池田理代子・井沢元彦・石原慎太郎・市川森一・五木寛之・糸井重里・稲垣武・稲盛和夫・猪瀬直樹・内館牧子・梅原猛・江藤淳・扇千景・大島渚・太田昭宏・大田弘子・大月隆寛・大槻義彦・大前研一・大宅映子・岡田斗司夫・岡庭昇・小沢一郎・小渕恵三・加瀬英明・勝谷誠彦・加藤寛・加納明弘・上坂冬子・柄谷行人・河合隼雄・神崎武法・喜納昌吉・金美齢・草野厚・草野仁・栗本慎一郎・見城徹・小泉純一郎・五島勉・小林興起・小林よしのり・柴門ふみ・三枝成彰・酒井政利・堺屋太一・榊原英資・櫻井よしこ・佐々淳行・沢木耕太郎・司馬遼太郎・島田紳助・島田雅彦・鈴木邦男・鈴木その子・瀬戸内寂聴・曽野綾子・高市早苗・高野孟・高橋春男・竹下登・竹中平蔵・竹村健一・田原総一朗・テリー伊藤・富岡多恵子・中居正広・仲井眞弘多・中川昭一・中川秀直・長嶋茂雄・中曽根康弘・永田寿康・中田英寿・中西輝政・中野翠・中坊公平・ナンシー関・西尾幹二・西部邁・西村真悟・橋田壽賀子・蓮實重彦・長谷川慶太郎・花田紀凱・花村萬月・浜田幸一・林真理子・ビートたけし・日垣隆・弘兼憲史・弘中惇一郎・福田和也・福留功男・藤原正彦・冬柴鐵三・細野豪志・堀江貴文・舛添要一・松原聡・松本健一・松本人志・三浦和義・三宅久之・宮崎哲弥・宮崎学・宮沢喜一・宮台真司・村井仁・村上春樹・村上龍・森茉莉・森喜朗・やくみつる・谷沢永一・八代尚宏・山本夏彦・養老孟司・義家弘介・吉本隆明・吉本ばなな・柳美里・リリー・フランキー・渡辺淳一・渡部昇一・渡邉恒雄 |
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はじめに──佐高 信・3 ・ 理論編──100人のバカ・17 『バカの壁』と『国家の品格』・19 沖縄県知事選をめぐって・23 公明党・創価学会の影響力・27 権威権力の人・31 「営業の猪瀬さん」という言葉がある・37 田原チルドレン・41 「営業辛口」と「営業左翼」・44 御用文化人が幅をきかせる時代・49 スキャンダルと裁判・55 田中康夫と石原慎太郎・60 忘れられない人・66 異能の人・68 林真理子とチョイ悪オヤジ・70 憲法論議とリベラル保守・71 ・ 実践編──「7人のバカ」の通信簿・81
・ 番外編──日本バカ文化人論・213 五木寛之と吉本隆明の変遷・215 作家や批評家たち・217 小林よしのりと新しい歴史教科書・220 ナベツネと個人情報保護法について・223 『朝生』文化人と田原総一朗・226 柳美里と吉本ばなな・230 あとがき──岡留安則・233 |
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はじめに 佐 高 信 休刊中の『噂の眞相』に私は「タレント文化人筆刀両断」を連載していた。それはいま、同じタイトルで「ちくま文庫」に入っているが、1カ月に1人を取り上げるそれでは、こぼれる人も出てくる。そう思っていたら、同誌で「7人のバカ」という連載が始まった。 筆者名はなかったが、何人かの人が手分けして書いていたのだろう。だから、その連載は私の「タレント文化人筆刀両断」と相補う関係になっていた。 『バカの壁』をはじめ、保守系文化人からの言いたい放題の批判が止まない。端的に言えば、『諸君!』や『正論』の“お抱え文化人”からのリベラル派攻撃である。 私自身、『諸君!』で副島隆彦と日垣隆から二度やられたが、姜尚中は私以上に激しく言いがかりをつけられている。 日垣隆など、かっての渡部昇一と同じイチャモン屋だと思うが、渡部にしても日垣にしても、彼らが『諸君!』や『正論』で叩かれることはないのである。その自分の立ち位置もわからずに「どっからでもかかって来い」と力むのは、笑止の限りだろう。 養老孟司はもう少しリベラルな人だと思っていたが、タイトルに「バカ」とつけてはおしまいである。問答無用のそのレッテルは、言葉を信じていないことを表している。養老の『バカの壁』が歪んだレッテル貼りの得意な『週刊新潮』を擁する新潮社から出ているのは偶然ではない。 では、なぜ、この本に「バカ」とつけたのか? 一方的にレッテル貼りがベストセラーになって、リベラル派だけが攻撃されるのを看過することはできないと思ったからである。 「目には目を、歯には歯を」だ。『噂の眞相』の休刊中に、「バカ」とレッテルを貼って、相手の反論を封ずる風潮はさらに進んだ。 この問答無用の言論封じに小泉純一郎が果たした役割は大きいだろう。そしてまた、結果的にその暴走を許すことになってしまった『噂の眞相』の岡留安則編集長の責任も大きい。 一度、この連載は2人の対談を載せて出版されるはずだったが、ゲラ刷りにまでなって、出版社が倒産してしまった。 それで、改めての対談を巻頭に据えて、いま、刊行される。いわば、休刊中の責任を果たすということである。私はそのパートナーになるわけだが、やはり、『噂の眞相』は復刊されるべきだろう。この本の刊行がその呼び水となることを願っている。 2007年2月1日 あとがき 岡留 安則 これは『噂の眞相』の後半期に連載した「7人のバカ」という見開きコラムをベースにしてつくった本である。連載時点のサブタイトルに「今月の虚言・妄言・戯言を剥ぐ!」とあるように、文化人を中心とした有名人たちのテレビや雑誌などでの発言をピックアップして揶揄したり、からかったり、風刺するというのがコンセプトだった。『噂の眞相』は特集記事からコラム記事まで、オピニオンリーダーやパワーエリートと呼ばれる社会的影響力の大きい人物の知られざる実像を積極的に公開することを雑誌づくりの基本にしてきた。それもなるべく知名度のある人物を反権力・反権威スキャンダリズムの視座で取り上げ、切り口も真正面から直球で斬るというスタイルにこだわってきた。しかし、こうした直球型の記事は書かれた側のダメージも大きいために抗議やトラブル、時には裁判沙汰になるというリスクが常につきまとっていた。 そうしたリスクを多少でも回避すると同時に、特集で取り上げるほどのネタではないが看過できないメディア上での文化人たちの発言や記述を拾い集めて、ジャブ程度でもいいから批判しておこうというのが「7人のバカ」の狙いだった。タイトル通り、毎月7人の人物をとりあげていたが、テレビから雑誌までの幅広いウォッチを1人に任せたら大変な労力を要するため、7人のライターが手分けして1人1本を匿名で書くという方法をとった。そのために書くライターによっては切り口の視点やスタンスが微妙に違っている。当然、全体のバランスや統一性を維持するために編集部のチェックは入れたが、それぞれのライターの個性をなるべく生かすことを心がけてきた。したがって、このコラムは必ずしも『噂の眞相』の編集方針に合致したものだけ取り上げたというわけではなく、人選や切り口じたいもよりアナーキーなものになっているはずである。 『噂の眞相』における直球型コラムの代表格が佐高氏の「タレント文化人 筆刀両断!」だとすれば、この「7人のバカ」は高橋春男の「絶対安全Dランキング」、ナンシー関の「顔面至上主義」の路線に近いチェンジアップ手法のコラムだった。かなり辛辣に書いても、書かれた本人がマジに怒ったら逆に笑われてしまうというのが、このチェンジアップ・コラムの強み、武器となった。筆者が記憶する限り、抗議や裁判沙汰になったことは一度もなかったことが、その何よりの証明になるだろう。 『噂の眞相』が雑誌としては前代未聞の黒字休刊を断行した前後に、足立三愛氏のとびらイラストから「一行情報」、半ページ強のコラム「撃」までほとんど全部の連載企画が単行本化された。その様は、まるでハゲタカ・フアンドのごとし、だった。それでも、この「7人のバカ」だけが単行本にならなかった。理由は佐高氏も「まえがき」で述べている通り、休刊宣言よりもはるか以前に単行本化の話を持ち込んできた出版社が、発刊を目前に潰れてしまうというアクシデントに遭遇したためである。 休刊6カ月前から開始した休刊宣言のカウントダウンで、『噂の眞相』編集部は創刊以来、最高に忙しい日々を送る事態になり、休刊して以降も筆者自身の単行本の執筆やテレビでのレギュラーの仕事が続いていたので、この本の企画が潰れたことすらもすっかり忘れていた。そんなところに、佐高氏から「『7人のバカ』の単行本はどうなったんだっけ?」という電話が入ったのだ。昨年の9月、筆者が沖縄にいるときだった。さっそく、『噂の眞相』でこの単行本の窓口役をやっていた当時のスタッフSに連絡すると、「出版社は潰れたけど、調べたらフロッピーは残っているそうです」との回答。それを佐高氏に伝えたことで引き継いでくれる出版社が決まり、この幻の本は単行本として甦ることになったのだ。筆者はこの単行本用に佐高氏と対談した事実すらもすっかり忘れていたが、佐高本人はしっかり憶えていたというわけだ。人のことを「バカ」と書く資格があるのかという鋭い突っ込みが入りそうな自分のバカぶりが恥ずかしい。 それからというもの、単行本化は急ピッチで進行した。今回新たに追加された対談にしても、実にあわただしく行われた。朝日ニュースター「TV ウワサの眞相」に出演するために筆者が上京した折、番組収録を終えた佐高氏に拉致同然に連れて行かれたのが青山のレストランだった。そこには七つ森書館の中里編集長や美人スタッフ、カメラマンが控えており、その場で碌な打ち合わせもなしに即対談開始となったのだ。その対談をやったのが昨年12月の初旬だった。そして今年2月初めにテレビの仕事で久々に東京に戻ってくると、いきなり「今月中に本を出すのでゲラチェックをよろしく」と編集長が新宿の事務所にやってきたのだ。こちらにしてみれば、あのオフレコだらけの対談がそのまま活字になるとは思ってもいなかったし、「7人のバカ」はかなり前の企画だから取り上げる人物の再セレクトや、時代にそぐわない記事の大幅改編・刷新が必要だろうと判断していたので、出版するにしてもかなり先のことだろうと思っていた。「今月中の出版のため、ゲラチェックは東京滞在中にすませて欲しい」といわれたときは、何だか詐欺にあって嵌められたような感じだった。 しかし、よく考えれば、さすが「筆刀両断!」の佐高信というべき行動力かもしれない。風貌が革命家・レーニンを思わせる編集長と佐高氏が組んだ陰謀、詐欺師まがいのスピード編集・進行がなければこの本はダラダラと時間がかかって最終的に日の目を見なかった可能性だってあるからだ。そのことには十分感謝しつつも、本書の記述に関して何か文句や抗議があった場合には、責任の所在は「バカな筆者」の方ではなく、この2人にあることを明記して、「あとがき」としておきたい(苦笑)。 2007年2月13日 |