幻視行日記
東京新宿『噂の眞相』編集部発沖縄行

岡留安則 編著
定価1600円+税
A5判 並製 312ページ
ISBN978-4-8228-0858-7


あの伝説の雑誌『噂の眞相』が前代未聞の休刊を宣言してから、間もなく4年。
数々のスクープを飛ばし、スキャンダルを暴いてきた編集長は休刊後、いったい何を考えて生きてきたのか、ここにその軌跡を全公開する!

筆者の喪があけた

第1章 幻 2004年
  「ポスト・噂眞」 台車を押してリニューアル
  田中眞紀子の長女『文春』記事に問う国家の言論統制
  ついにパソコンデビュー! 右人差し指1本で本を1冊執筆!
  右翼諸君! わが家は二礼二拍一礼なのさ
  マイケル・ムーア「華氏9・11」で米国国家を喝破する ほか

 <噂のコラム>
  「ニッポン低国」は保険制度もろとも一度崩壊すべし!
  沖縄に移住して驚いた 東京中心のマスコミ報道と地元紙とのギャップ

第2章 愚 2005年
  那覇松山のキャバクラは、年末年始も「平常通り営業します」
  木下大サーカスは何と創立101年
  天木直人「私は小泉純一郎を決して許さない」
  メディアに関わるキッカケをくれた恩師に感謝
  特攻の英霊たちよ怒れ! ほか

 <噂のコラム>
  弱肉強食社会そして武力侵略戦争 小泉を支持した無党派が裏切られる時代が来る!!

第3章 怒 2006年
  マニラのカウントダウンは死傷者が出るのだ!
  米軍を追い出したフィリピンのピープルズパワー
  婦人参政権は何ももたらさなかったが、男たちは私を求めてきた
  辺野古マリンブルーの海を埋め立てる愚行
  閑古鳥鳴く沖縄フィリピンパブ ほか

 <噂のコラム>
  ホリエモンを持ち上げ法令順守違反を取材したメディアが1社もなかったのが情けない
  北米トヨタのセクハラ社長に同情の余地ないが、米国追従の訴訟社会も御免だね
  駐車違反取り締まりの民間委託に風営法改正 警察の利権拡大叩かないメディア   “鬼っ子”北朝鮮の暴発回避へ正念場 安倍は米朝交渉をまとめられるのか

第4章 怪 2007年
  男性記者諸君、マニラの夜の誘惑で身を持ち崩すなよ
  迫れ、ジャニーズ&バーニングのタブー
  参院選控え、熱い沖縄の年明け
  期待してるぞ! 後輩そのまんま東
  韓国で囚われの北朝鮮「スパイ」 ほか

 <噂のコラム>
  データ改ざんと勘繰りたくなる安倍内閣支持率アップのNHK世論調査への疑問
  責任とらない政治家や官僚のおかげでグッドウィル折口会長だって居座れる
  ある日突然なっちゃった“棚ボタ総理”福田指導力不足が国民にバレるのも時間の問題

編集後記・番外編

 今筆者の最大の関心事は、政権交代である。雑誌を通じて永田町や霞が関を長くウォッチしてきた筆者の結論は、日本の針路を決めているのは、実は自民党政治家ではなく官僚たちであるという事実である。当たり前といわれればその通りだが、この官僚組織が尊大までに肥大化した権限を持ってしまったことが、日本のすべての悲劇の元凶である。
 社会保険庁や防衛省における究極の腐敗・腐食の構図は、徹底した霞が関の解体と再生でしか克服できない。沖縄にきてつくづく実感するのは、米軍基地に関するすべての方針を決めているのは、防衛省や外務省なのだ。大臣は頻繁に変わるし、官僚のお膳立てがないとニッチもサッチもいかない連中がほとんどなのだ。沖縄において、完全ボランティアで政治にコミットしているのは、政権交代が実現したあかつきには、霞が関官僚の局長クラスをいったん解職し、まともな民意を持つ民間人や学者からもどんどん起用するくらいの大改革をやって欲しいという夢想のためである。むろん、国策的に対米追従の格差社会を進め、そのためには邪魔になる『噂の真相』のような反権力メディアに対する言論規制を強め、メディアの表現の自由よりもプライバシーを優先させるという新国家主義的な司法制度を画策している官僚や政治家を一掃するためにも、である。(あとがきより)