|
佐高信の辛口100社事典
佐高信 著
佐高信の真骨頂──実名会社批判の決定版です!「会社を出た人、まだ中にいる人、そして、これから入ろうとしている人、あるいは、息子や娘を会社に入れようとしている人に是非読んでもらいたい」(佐高信)。巻末には、“社葬”“総務部”“企業ぐるみ選挙”などの「会社の周辺語」を収録。 |
![]() |
|
はじめに 1 辛口人気企業案内 人気企業ランキングは論評に値しない 挙母市を豊田市に変えたトヨタ 松下電器(パナソニック)はマネシタ電器 ソニーとホンダはどうか 良い会社の条件 マスコミ最大のタブー・トヨタ 福澤幸雄事件 住友銀行への怨念 無借金経営へ 小糸製作所事件 2 金融──銀行・証券・消費者金融 みずほホールディングス 前田社長への手紙──前代未聞のシステム障害の責任をとるべきです 三井住友銀行 住友銀行・平和相互銀行の合併騒動 住友銀行の小松頭取解任事件 住友銀行会長辞任とイトマン事件 北洋銀行 正道を貫いた武井頭取 “破綻銀行の三主犯”たち 銀行の頭取にモラルを求めるのはゴキブリにモラルを求めるに等しい 経済戦犯 山本茂さんへの手紙──経営者の退職金を返還させなければなりません 銀行の企業体質 なぜ異常識なドンたちを生み出すのか? 野村證券 武富士を上場させた野村證券と大蔵省 山一証券 救済劇の果ての自主廃業 副社長自殺事件 金融スキャンダル 大蔵省に監督責任がある 武富士 社員が“御真影”に深々とおじぎをする 武富士を入れた経団連 武富士代理人・弘中惇一郎氏への手紙──「特権」と「人権」を混同していませんか 経団連 憲章はブラックジョークだ 会社批判の精神 山本夏彦の「毒舌」を斬った 3 電機・電力 松下電器(パナソニック) 「美談」VTR開発戦争の真相 「VTR戦争」は企業体質の問題だ 松下幸之助死す ソニー 家族まで批判した私との対談を快諾したソニーの盛田昭夫氏 東芝 東芝機械ココム違反事件 職場の環境も安全も人間が考えるもの 日立製作所 IBM産業スパイ事件 ひどい差別をなくすために闘い続けた田中秀幸への拍手 京セラ カルト的マインドコントロール経営 「狂セラ」創業者に訴えられた斎藤貴男君 東京電力 新経営陣では体質改革はできない 日本企業の呆れた“内向き”体質 関西電力 名誉会長解任劇 4 自動車・鉄道・航空 トヨタ自動車 倒産危機 ピケンズ、小糸製作所株買い占め 日産自動車 日産大争議 本田技研工業 自動車ユーザーユニオン事件 西武鉄道グループ 西武王国の真実 日本航空 故小倉寛太郎さんへの手紙──『沈まぬ太陽』のモデルとして ロッキード事件と全日空 厄介な事件の構造 児玉誉士夫とロッキード事件 5 建設・鉄鋼・重工 鹿島建設 ゼネコン汚職の深み ゼネコンが「工作」してきたこと ゼネコン企業小説に見る政治 ハザマ 社長への手紙──企業は奉仕団体ではない 明和地所 社長への手紙──国立市・マンション差し止め訴訟事件 若築建設 元会長への手紙──モラル強調よりルールに基づく競争を 新日本製鐵 誕生と内紛 山陽特殊製鋼 倒産すべき理由はあったのか 三菱重工業 加用豊子さんへの手紙──夫は「会社人間」ではなかったのに 6 化学・製薬 チッソ 水俣病は「企業害」という「私害」である 労働組合の告発行動に救われた企業 出光興産 労働組合をタブー視 石油業界 石油ヤミカルテル事件 興人 いつの時代も変わらぬ倒産原因 大正製薬 ショック死事件 7 流通──商社・運輸・百貨店 日商岩井 航空機疑惑 安宅産業 松本清張が描いた解体劇 佐川急便 佐川急便事件 ヤマト運輸 小倉昌男氏への手紙──韓国籍の人は雇わないのですか トナミ運輸 ヤミカルテ ルを内部告発した闘い 三越 ワンマン岡田茂の転落 伊勢丹、高島屋 総会屋事件 そごう 水島廣雄さんへの手紙──そごう放漫経営の責めは負うべきです ダイエー 暴君・中内 の評判 「逆命利君」のサラリーマンたち 8 食品 雪印乳業 事件の現場を誰も知らなかったのか 雪印事件が如実に教えるもの 雪印乳業前社長が不起訴になったことについて 「あに、雪印のみならんや」 雪印事件のお決まりの取材にウンザリ グリコ・森永製菓 グリコ・森永事件 味の素 利益供与事件 山崎製パン 内紛劇 日本ハム 日本ハム前会長への手紙──藤沢周平の未公開「大社義規伝」を読みたいです アサヒビール 苦情電話が大好きだった樋口廣太郎氏 9 情報──広告・新聞・通信 電通 大下英治の『小説電通』はタブーに挑戦した問題作 日本経済新聞 日経グループの「北朝鮮度」を米原万里と問う 鶴田卓彦さんへの手紙──日本経済新聞「理念なき膨張」の果て、ですね 小川薫さんへの手紙──総会屋と『日経』の違いとは 佐藤正明さんへの手紙──未公開株の譲渡は、竹中大臣と同じですね リクルート 江副浩正さんへの手紙──リクルートは日本株式会社の“人事部”でしたね KDDI KDD事件 付録 会社の周辺語 社章──会社の象徴の社章は時折り裏返しにされる 社葬──社葬の日に赤飯を炊いてお祝いしたい 企業城下町──本田宗一郎は鈴鹿市を本田市にすることに反対した 下請け──親会社に泣かされる子会社 同期生──“恋人”からライバルヘ 過労死・──明けない夜をください 過労死・──さよならも言わないであなたは逝った 社宅──社宅は社畜小屋なり 企業ぐるみ選挙──会社は選挙にまで干渉する 運動会──本田技研の運動会はお祭り 社史──社史は各企業の“教典”である 社名──三菱鉛筆はミツビシの会社ではない 就業規則──就業規則は醜業規則か? 総務部──会社のCIAとしての働き 社内報──アタマの重いのは読まれない 会社名索引 |
|
はじめに 佐 高 信 よく、「いい会社」のランキングなどが出ているが、それは、たいてい「業績のいい会社のランキング」であり、社員にとっての「働きやすい会社」のそれではない。 皮肉を言えば、そのランキングは私などには「過労死の多い会社」を上から順に並べているように見える時もある。 何を基準にして「会社」を測るのか? そもそも、いわゆる「いい会社」がどんな会社かを具体的に知っているのか? そんな疑問から、これまで折り折りに書いた会社についての評論を固有名詞別に整理してみた。 少しく昔話に触れたところもあるが、「過去」が大きく「現在」を支配しているのが、日本の会社の特徴だからでもある。 「事典」らしく、最後に「会社の周辺語」も収録した。それによって日本の会社の一般的な雰囲気と、そして、個別具体的な空気の双方を知ってほしい。 甘口の「会社案内」、もしくは「会社事典」は文字通り掃いて捨てるほどあるが、辛口のそれは残念ながらほとんどない。 会社を出た人、まだ中にいる人、そして、これから入ろうとしている人、あるいは、息子や娘を会社に入れようとしている人に是非読んでもらいたい。 2008年10月1日 |