|
徹底検証 日本の五大新聞
奥村 宏 著
新聞を良くするには新聞社そのものを変えていく以外にはない。 |
![]() |
|
はしがき 第1章 読売新聞──独裁者が支配する世界最大の新聞 第2章 朝日新聞──不合理な株式相互持合い 第3章 日本経済新聞──この新聞社の株は買ってはいけない 第4章 毎日新聞──新聞といえども弱い者イジメされる 第5章 産経新聞──タダで乗取られた新聞社 第6章 新聞とテレビの連動した関係 第7章 新聞社と大学と似かよった構造 第8章 大量販売を支える“中立性報道” 第9章 「職業としてのジャーナリスト」は可能か? 第10章 人間の顔がみえる新聞社 |
|
はしがき 「若者が新聞を読まなくなっている」 「新聞を取る家庭が少なくなっている」 こういう声は以前から聞かれたが、最近はそれがますます深刻になって、「新聞の危機」ということが叫ばれる。 そうなると大変だ、というので新聞社の経営者はもちろん、従業員、そして新聞記者もこのことを真剣に考えるようになっている。 なにしろ、それは彼らと彼らの家族の生活にかかわることだからである。 それだけなら、彼らに任せておけばよいのだが、そうはいかない。新聞が危くなると紙面の質が低下し、報道の自由が失われる。それは国民全体にとって困ったことだし、さらに大きくは文明の危機につながる。 もう50年も前のことだが、私も新聞記者をしていたことがある。わずか九年間で転職したが、その後もずっと日本の新聞の実状と、さらにマスメディアとしてのあり方について考えてきた。 そこから得た結論は「新聞を良くするためには新聞社のあり方を変えなければならない」ということである。このことはラジオやテレビの放送会社についてもいえるが、このような私の考えをこの本で展開した。 私の研究テーマは株式会社論であり、日本、そして世界の株式会社について、これまでほぼ半世紀にわたって研究を重ねてきたが、この研究の過程で、日本の新聞社が実に奇妙な会社であることに驚かされてきた。 日本の新聞社は徳島新聞と名古屋タイムズを除いて、すべて株式会社という企業形態をとっているが、それは株式会社とは似ても似つかぬ奇妙な会社である。 そこでこの本ではこのことを読売、朝日、日経、毎日、産経の全国紙五社について具体的に述べるとともに、このような会社のあり方がジャーナリズムとしての新聞をいかに駄目にしているか、ということを論じた。 では、どうしたらよいのか、ということについても私なりの考え方を最後に述べた。 |