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鉛色の空にチェルノブイリ原発

いよいよチェルノブイリ原発だ。鉛色の空と冷たい雪の降る中、青灰色という感じのチェルノブイリ原発が姿を見せた。
日本では、原発のある風景には、そのロケーションの中に必ず海というものが存在するが、丘の上にあるチェルノブイリ原発は、その意味で違和感を与えた。 |
日本から持参した放射線測定器の値は、ビーンとはね上がった。
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持参した放射線測定器は、原発から100メートルくらいの位置で通常値の約80倍である7マイクロシーベルト/時を示した。ICRP(国際放射線防護委員会)が一般人の被曝基準として決めている値が一ミリシーベルト/年(一ミリシーベルトは1000マイクロシーベルト)だから、約6日間ここにいれば1年分の放射能を受けたことになるのだろうか。ガイドさんは、
「チェルノブイリ原発で働く人は、放射能の値の高い所で1か月に4日間、汚染の少ない所では14日間しか働かないのです」と説明した。高さ60メートルの石棺がこの10年間で28センチも、地盤沈下した。このチェルノブイリと隣り合わせのチェルノブイリ三号炉は今でも運転している。こんなことが許されるのだろうか。

1986年4月26日、旧ソ連ウクライナ共和国のチェルノブイリ原発四号炉は、原子炉停止の際の非常用電源のテストを終え、原子炉を完全に停止させる措置に入った直後、午前1時23分原子炉の暴走が始まり、爆発を起こしてしまった。爆発とともに火柱が吹き上がり、大量の放射能が放出された。事故後、ヨーロッパを中心に放射能の恐怖におそわれ、日本でもジェット気流に乗り放射能の雨が降った。また、輸入食品も放射能で汚染されたものが見つかり、食卓にも放射能が入り込んだ。

この地方では10年たった今、特に子どもたちを中心に甲状腺ガンなど甲状腺障害が多く出ている。

事故を起こした4号炉は石棺にされて封じ込められたが、その工事が突貫工事だったことと、現在でも強い放射能にさらされ続けているために、ひび割れが起こり、危機的状況にあるといわれている。その4号炉の石棺のとなりで、3号炉がトラブル続きにもかかわらず、今でも運転が継続されている。ウクライナ全体のエネルギー不足ということが、危険な状態のままでも運転が続けられている理由のようだが、「チェルノブイリ原発の電力は全ウクライナの約6%の程度である。閉鎖は可能だと思うけど」と、「キエフ・チェルノブイリ同盟」のイリーナさんは主張していた。
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