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No.5-2001年8月 発行・株式会社 七つ森書館 〒113-0033 東京都文京区本郷3-13-3 三富ビル Tel.03-3818-9311 Fax.03-3818-9312 |
目次 |
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いよいよ10月から『高木仁三郎著作集』の刊行が始まります。 詳しい内容については、次ページの「『高木仁三郎著作集』の編集にあたって」と内容見本をご覧いただきたいと思いますが、まず本著作集に収録する著作の転載に同意してくださった出版社の諸兄諸姉、著者の方がた、資料の収集にご協力くださったみなさまに感謝の意を表します。ご迷惑をおかけした方、失礼をした方もいらっしゃるかと存じますが、おゆるし願いたく存じます。また、お忙しいなか編集委員をお引き受けくださった方がた、ご遺族の方がたにも感謝します。 そして、著作集の刊行の機会をあたえてくださった高木仁三郎さんのお心遣いは、海よりも深いものと肝に銘じております。 |
このように多くの方がたのご厚意を受けて、本著作集の刊行に邁進していきたいと存じます。 本著作集は全12巻、各巻500〜600ページに及ぶ大著であり、刊行終了まで2年間を要する大事業であります。小社が社運をかけるのは当然ですが、ひとり小社の力で成せる事業ではありません。みなさまの一層のご支援とご指導ご鞭撻をお願いする次第です。 ● さて、前号からの半年間で5冊の本を刊行しました。市民科学ブックスを創刊して『人間の顔をした科学』と『エントロピーと地球環境』発行。『原子力市民年鑑』は6年目を迎え、『21世紀のエコロジー社会』と『原発震災』も類書のない得難さから好評をいただいています。少ない人員ではありますが、著作集のほかこのような出版活動も通常どおりがんばっています。 |
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前号でも書きましたが、高木さんの著作をまとめる話は昨年8月に、お宅に伺って著作目録をいただいた時から始まりました。 このような大枠の方針を決めて、著作の整理をしました。読者の方にとっての読みやすさに配慮して、以下のテーマに分けました。 |
みなさまへのお願い |
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市民科学ブックス1『人間の顔をした科学』高木仁三郎著 |
| 高木仁三郎さんが力を注いできた「市民科学」──現代の科学技術が抱える矛盾を衝き、地球環境や人類社会が直面する課題に取り組んでいく、本当に必要な科学を考える叢書です。 その第1冊目として本書を刊行しましたが、本書の内容は以下の通りです。 1. 人間の顔をした科学 NHK教育テレビ放送の人間講座「人間の顔をした科学」より(2000年3月) 2. 高木学校とその志 高木学校特別講演「高木学校と宮沢賢治」の講演「高木学校の志し」より(1999年6月)(『想像』86号を転載) 3. プルトニウムと市民 高木学校Bコース第1回連続講座「化学物質と生活」第1回講座「プルトニウムと市民」の講演より(1998年12月) 4. 原子力神話とJCO臨界事故 高木学校と反原発出前のお店が合同して行った特別講義より(2000年3月) 1.と2.は生前の高木さんから原稿を預かっていたものですが、3.と4.は本書を刊行するにあたって新たに収録しました。ご覧のように、高木仁三郎さんがライト・ライブリフッド賞を受賞後、ガンとの闘病生活の中で遺した発言を収録したものです。世界の原子力開発に警鐘を鳴らし続け、原子力資料情報室と高木学校の活動に心血を注いできた高木さんの肉声が伝わってくる内容です。 |
私たちは、原子力資料情報室や高木学校の活動を支援し続けていきますが、本書が脱原発の運動や市民のための科学を志す人びとの精神的な拠り所になることを願うものです。また、市民のために必要な科学とは何かを考え、行動していくために「市民科学ブックス」が役に立てば、うれしく思います。 (本書は、四六判、160頁、定価1200円+税) |
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市民科学ブックス2『エントロピーと地球環境』山口幸夫著 |
| 本書は、私が大学4年の時(1998年)に受けた講義“エントロピーと地球環境”をわかりやすくまとめたものです。 私は大学3年の時(1997年)、はじめて山口幸夫先生の講義を聴いたのですが、前期の授業の終わりの方で次のようなことを聞きました。「12月に地球温暖化の国際会議(COP3)が京都である。これに合わせて、国際市民会議『持続可能で平和なエネルギーの未来』をやるから、参加してみたらどうか」と。 ただ何となく大学生活を過ごしていたものとしては、またとない機会でした。ただ、これまで、環境問題についてきちんと勉強したことがなかったので、何から手をつけていいのかわからない状態でした。 そんな時、山口先生から紹介していただいた中の一つに、杉並区で行われていた区民大学の講義がありました。私は、区民大学の最終回の講義に出たのですが、その講義に参加している方がたが「エントロピーを勉強したおかげで、世の中のことがよく見えるようになった」と口々に言うのです。自信をもって語る姿を見て、私も勉強してみたいと強く思いました。 |
しかし、大学の講義にエントロピーから環境問題を考えるような講義はありませんでした。 そんなわけで、私は「市民たちが勉強しているエントロピーを、昼間の大学生である僕らが学べないっておかしいんじゃないでしょうか。僕らにも講義してください」と頼んだのです。 (本書は、四六判、168頁、定価1300円+税) |
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『21世紀のエコロジー社会』エコロジー社会構築研究会 |
| エコロジー社会構築研究会は、現在の経済システム、ライススタイルを変えなければ、社会が立ちいかなくなると懸念したエネルギーや環境問題の専門家12名が集まったグループです。 環境問題を取り扱った書籍はたくさんありますが、エネルギー・経済・環境政策・教育を総合的にとらえたものは、意外に少ないと思います。私たちが暮らしていく中で、それぞれは密接に関わっていますから、総合的に考えるのは必然ではないでしょうか。 本書では、まず現在に至るまでの日本を分析し、エコロジー社会に向けて、さまざまな問題提起がなされます。 |
ただ、“どのような社会にしていきたいのか”というイメージは、個人の意識や倫理観によるところが大きいので、子どもの頃からの教育が重要になります。そこで、具体的な教育実践を紹介することで、次世代に何を伝えていくべきかを浮かび上がらせています。2002年度から「総合的な学習の時間」が始まるので、環境教育についての著書を「市民科学ブックス」として企画しております。お楽しみに。(Y) (本書は、四六判、312頁、定価2500円+税) |
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『原子力市民年鑑2001』原子力資料情報室 |
| 『原子力市民年鑑』は、今年で6年目を迎えました。従前通り原子力資料情報室の年報に相当する巻頭論文と、データブックから構成されています。 本年版の巻頭論文では、「高木仁三郎さんの言い遺したこと」(山口幸夫)「新原子力長計と2000年の原子力動向」(西尾漠)「原子力からの撤退――ドイツの選択」(澤井正子)「軽水炉でのMOX燃料使用の危険性」(上澤千尋)「JCO臨界事故総合評価会議報告の要約と提言」を掲載しています。いわば原子力資料情報室の活動の成果です。 |
データブックは、「1.データで見る日本の原発―サイト別」と「2.データで見る原発をとりまく状況―テーマ別」の二部構成。本年版も、より信頼性が高く、より便利なデータブックとして、可能な限りのデータ更新と追加を行いました。今後大きな争点となる「放射性廃棄物」問題をはじめとして各テーマの内容を更新・充実させたほか、インターネットの発展に対応して巻末の「原子力Webガイド」も全面改訂しました。 (本書は、A4判、352頁、定価2800円+税) |
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『シミュレーション・ノンフィクション原発震災』明石昇二郎編 |
| 本書は、『サンデー毎日』(2001年3月4日、11日、18日、25日号)で連載した記事をジャーナルにしたものです。 「原発を大地震が襲ったら、私たちの暮らしはどうなるのか?」という、誰もが一度は考えたことがある疑問に、ルポライターの明石昇二郎さんが「シミュレーション・ノンフィクション」という新しい技法をもって挑んだ意欲作です。シミュレートしたケースは、「浜岡原発を東海大地震が襲ったら……」―浜岡原発にとどまらず、全国に立地する原発がはらむ問題であることがおわかりいただけると思います。 本書が誕生するきっかけは、ある二人の女性が、この記事を全国に広めたい、と明石さんに電話したのに始まります。この熱意に応えた明石さんが、ご自分の記事のほかに、急遽、原稿を依頼して本書ができあがったのです。 |
完成後わずか数日で、数千部が全国に発送されています。 本書は、「記事を書く人」「記事を広める人」「制作し流通させる出版社」の三者が一体となってつくりあげた、新しい本づくりの方法だと考えます。従来のような取次会社へ委託して書店に並べてもらうような方法は採らずに、口コミ、手渡し、書店からの注文のみで流通させていますので、まだお読みになっていない方もおられるかと思います。是非とも小社へご注文いただきたく存じます。 (本書は、B5判、36頁、定価400円+税) |